連装ビーム砲 

 装備については、色々考えました。設定として、国境警備隊が巡回パトロールに使うような最前線機よりも火力を落としても航続距離の長い機体、コンクリートのビルの建つ市街地戦になったときに有効な機体、としましたので、ミサイルの装備をやめて、本来両前足に装備されているビーム砲をミサイルの代わりに背中に装備するだけにしました。そして、ここに動きを作ろうとしているわけです。

 

 まず、尻尾部品となる#25部品の胴体と接続する側をおよそ3mm程削ります。裏側から見ますと、尻尾のジョイント部分となる、丸い円錐状のくぼみの一部が削りこまれるくらいまで削ります。そして、この平面になった部分に、ミニ4駆のギアを削って作った、扇状のギア部品を張り付けます。

 

 背中となる#7部品の、ミサイルのジョイントを切り落とし、その部分に2mmのプラ棒が通って簡単に動くくらいの穴を開けます。

 適度な長さに切った2mmのプラ棒を8枚のピニオンギアに通します。この時反対側にプラ棒が少し伸びるようにします。この伸びた部分はコマの心棒のようなもので、装備の重量を支える部分と軸のずれを防ぐのに役立ちます。

 

 パワーユニットを囲むフレームである#1・#2部品の尻尾を支える部分から、後ろ足を支える部分までの間を削りこんで、8枚のピニオンギアが入るスペースを確保します。

 この時に削りこみすぎると、足のギミック部品を支えるアームがフレームから切り放されてしまうので、その強度を保持するだけの部分を残しながら、ピニオンギアのスペースを確保します。

 そして、本来ミサイルが装備される部分、#7部品のジョイントを切り落として穴を開けた部分のほぼ真下に、直径2mmのくぼみを作ります。これがピニオンギアの反対側に突き出たコマの心棒となるような部分の受け側になります。

 

 ここまで加工したモノを組み立てます。

まずは、フレーム部品を組み立て、ギアを張り付けた尻尾部品をフレームに取り付けます。

 当たり前ですが、尻尾は簡単にぐらぐら動きます。

次に、2mmのプラ棒を通したピニオンギアをフレーム部品の切り込んだ部分に入れて、背中の部品を装備します。この時に、ピニオンギアが、ちゃんと尻尾に張り付けた扇状のギアにしっかりとかみ合っていて、なおかつ簡単にぐらぐら動くようでなければなりません。ここで、動きがスムーズでない場合は、再度分解して必要な削り込みを行います。

 本来ミサイルのマウントとなる#29部品には、あらかじめ内側にポリジョイントを内蔵しておいて、2mmのプラ棒と接続できるようにしておきます。

 尻尾とギアがスムーズに動くことを確認できたら、ミサイルマウントをピニオンギアから伸びている2mmのプラ棒に差し込んで、左右にビーム砲を装備します。

 なお、実際にパワーユニットや足の駆動系を仕込んだ場合の組立手順は、上記の手順ではありません。

 

 さて、これで動きが想像つくでしょうか?

 画像では、ビーム砲が左を向いています。この時、尻尾も後ろへ向かって左に向いています。つまり、尻尾とビーム砲では、前と後で前後には向いている方向は逆であっても、左右方向については、曲がる方向が一緒になるのです。尻尾が左に曲がればビーム砲も左を向く、尻尾が右を向けてビーム砲も右を向くというギミックができあがったわけです。

 

続くnext

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