にらみをきかせたその先に eyes 

 

 今回は、バリゲーターを取り上げますが、バリゲーターを作ろうとして、これを選んだのではありません。国境警備隊が巡回パトロールに使うような最前線機よりも火力を落としても航続距離の長い機体、コンクリートのビルの建つ市街地戦になったときに有効な機体、そんなモノを作りたいと思って選択した機体が、たまたまバリゲーターだったというわけです。

 バリゲーターを選んだ理由は、その低い姿勢。特に市街地戦においては、有効であろうと思ったわけです。とにかく市街地では、ビルが立ち並び、普通の道路というのは、ほとんど大型ゾイドが通過できるような広さではないであろうと・・・・、おそらく片側3車線ほどはないと、ゴジュラスやアイアンコングなどは通れないと思うので、より小型のゾイドが有効であろうと判断したわけです。

 バリゲーターを選んだ以上、共和国の機体であるわけで、となると対するのは帝国軍。いくら帝国軍が共和国の都市を占領すると行っても、占領後はせっかく作ってある建物を利用した方が得策なので、大型のアイアンコングやレッドホーンが通れるように、建物を壊しながらの戦闘はそうそう有り得ないであろう想定しました。それに、建物を壊したら、瓦礫で邪魔になるので、やっぱり大型ゾイドが通りやすいとは思えません。

今回の改造の用いた部品

  プラ棒 直径2mm

  プラ板 1.2mm厚

  8枚のピニオンギア

  ミニ4駆用のギア

  コトブキヤマイナスモールド

 

尻尾 

 バリゲーターの歩く以外のギミックで目立つのはやはり尻尾の左右のふり。まずはここから作業をはじめます。

 とりあえず、尻尾のギミックを確認できる程度にまで組み上げます。この状態で、尻尾を左右に振って前進するのはわかると思います。

 で、何が問題かといいますと、付け根から二つ目の尻尾関節の可動範囲がとても小さく、せっかく尻尾を左右に振っても、きれいな弧を描いているように見えないのです。そこで、この尻尾関節の可動範囲を確保するため、一部部品の角を削りこみます。

 実際に加工するのは、胴体と実際につながる尻尾部品。その尻尾先端側の角を左右上下ともきれいに削りこんで、尻尾関節の可動範囲を広くするようにします。画像は既に加工後です。

 作業は、何度も仮組みをしながら行います。削りすぎてしまうと、そこだけ妙に細くなってしまいもともとのラインを損ねてしまうので、可動範囲を確保できる最低限の範囲の削り込みに押さえます。

 

 ミニ4駆用のギアを用意します。内部にボールベアリングを内蔵できるタイプのモノです。このギアは、ギアの歯の数が異なるギアが2枚張り付いたような構造になっています。使用するのは、歯の数の少ない方の部分のみです。画像は、左が加工前、右が過去途中のモノです。歯の数の多い部分が削り取られています。 

 この右側の歯の数の少ない部分を更に削って、歯の数が7枚程度の円周部分の一部だけを取り出します。歯の有る部分は、小山のように弧を描いていますが、歯の無い面は、全くの平らです。

 

 

続くnext

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