紅船とは・・・粤劇団(広東地方劇団)が身を寄せていた船のことです。その昔、清朝政府の禁令に違反し舞台ができなくなり「K船」と呼ばれたこともありました。解禁後、吉祥祝賀の意をとり、正式に「紅船」と名づけられました。「紅船」の一座は大体140から160人で組織され、劇団で働くあらゆる者はこの船で生活していました。船は珠江流域を駆け巡りながら、広州、佛山等の大小さまざまな町々で舞台公演をしてきました。紅い船はこの劇団の交通手段でもあり、生活の場所でもありました。紅い船の上の人々は多様で、舞台上の物語以上に数々の伝奇に充ちています。
|