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- recipes from "...and it takes two." scenes -

two in the kitchen - 彼と彼女の台所 -

"...and it takes two." の中にはよく食べたり飲んだりの場面が出てきます。書いている本人が食べたり飲んだりが好きだからそうなるのもありますが、食事やお茶をしている時はやっぱりのんびりした気分になって話が弾むもの。日常的な場面ばかりなので、出てくる料理などもあまり想像がつかなそうなものよりも実際に自分でも作るようなものが多くなります。

というわけで、時々出てくるあれやこれやの簡単な作り方を紹介した頁などを作ってみようかと思い立ちました。たまに思いついた時にレシピを追加しようかと考えています。話の中に出てくる料理はこんな感じか、と何となく想像していただければちょっと面白いかも知れません。話の中の二人に合わせて大体2人分の分量を想定して書いていますが、かなり適当なので実際に作る時は好みに合わせて適宜調節して下さい。
in the kitchen (24k)

 嫉妬の詰まったフィッシュ・パイ Jealous-filled Fish Pie (from" ...and it takes two: scene 18") 
(材料は2人分)


魚の切り身  2切れ
じゃがいも 中3-4個
たまねぎ  中1/2個
グリーンピース(冷凍)40g
クレソン  半束程度
小麦粉  大さじ1弱
粉マスタード  小さじ1/2
牛乳  270ml(または牛乳140ml+生クリーム130ml)
チェダーチーズ  50-70g
バター  適宜 塩・胡椒適宜
1. 魚の切り身は皮を除き、軽く蒸すなどして熱を通してから水分を切っておく。じゃがいもはたっぷりの水で皮ごと茹で、茹で上がったら濡れ布巾などを使って火傷しないよう気をつけて皮を剥く。熱いうちに潰し、バターとごく少量の牛乳を加えて木じゃくしで更に混ぜて滑らかにする。

2. 食べやすい大きさに切ったたまねぎをバターで炒め、軟らかくなったら一旦火から外してふるった小麦粉と粉マスタード、牛乳(または牛乳と生クリーム)を加える。火に戻して煮詰め、ほぐした魚、グリーンピース、食べやすくちぎったクレソンを加え、塩胡椒で味を整える。

3. 耐熱皿に2を移し、削ったチーズをまんべんなく散らす。じゃがいもを上に敷き詰めて慣らし、オーヴンに入れて200度(ファン付きなら180度)で20-25分程度、または表面が色付くまで焼く。
*使用する魚はたらなど好みの白身魚、または鮭などでもいいかも知れない。元のレシピは薫製にした魚を使うのが一般的だが、日本ではあまり手に入らない(と思う)ので生の切り身に一度火を通してから用いる。
*魚の代わりにブロッコリやカリフラワーなどの野菜を使ってもいいかも。
*チーズはチェダーでなくても好みのものでOK。

** 嫉妬中の場合は「手伝う」と言われても冷たくはねつけて機嫌が悪いのをアピールすること。じゃがいもを潰す時は1ミリの潰し残しも許さない勢いで、木じゃくしで混ぜる時は更に激しくフラストレーションをぶつける。嫉妬中でない場合は、荒めにざっくり潰して少し塊を残しておいても変化があって面白いかも。
**食べる時までには機嫌を直しておいしく頂きましょう。

参考資料:BBC Good Food November 2001 issue pp.18-19,
Real Irish Cookery by Mary Caherty (Robert Hale Limited, 1987)

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