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□ユーザアプリケーション□

 Accessもアプリケーションソフトではないかと思われるかも知れない.Accessは,その上でユーザ自身が必要とするインタフェースを装備して,ユーザアプリケーションと呼ばれるソフトウェアを開発するためのプラットフォームにすることができる.簡単な在庫管理や会計処理,はたまた名簿管理等のデータを蓄積して必要に応じて取り出し参照するようなものがユーザアプリケーションである.Accessの開発機能は,通常のプログラミング言語にひけを取らない性能を誇るため,あまり意味は無いがデータベースとまったく無関係のユーザアプリケーションを開発することもできる.

ユーザアプリケーションの位置
ユーザアプリケーションの位置

 ただし,Accessは個人向けのソフトウェアであることを忘れてはならない.複数の大人数で共有して利用するような仕様になっていないため,大規模なユーザアプリケーションの開発には向いていない.データ変更は少人数での利用で,多人数では参照のみに限定するといった運用方法に注意するのであれば共有での使用も可能であるが,複数のユーザが同時にデータを更新したり追加するといった使用方法はトラブルを引き起こす原因となる.

 多人数での同時使用を前提としたユーザアプリケーションを開発することにAccessを活用するには,機能豊かなユーザインタフェース開発機能を利用する方法がある.Accessから,本格的なデータベースを外部データベースとして接続してデータを問い合わせるような利用方法が可能である.この外部データベースとしては,Microsoft SQLサーバなどは同一メーカーなので親和性が高いが,IBM DB2やOracle8その他の実績があるデータベースも利用可能である.

 Accessはユーザ自らが開発するのに便利なツールであり,参考書も多く,ユーザがWebページで開発方法や小技を公開しているケースも多く情報入手に事欠かない.半面,情報氾濫の中から自分が必要な情報を見つけだすことの難しさや,何から手をつけて良いか分からないという話をよく聞く.予算さえあれば,Accessでのユーザアプリケーション開発を請け負ってくれる外注先はいくつも存在する.しかし,まともなものを開発してもらうためには最低数百万のオーダーでの予算確保が必要である.このページを,そんな予算が確保できない,とりあえずユーザ自身で開発するための道筋を知りたいという人に向けたWebページにしていこうと考えている.

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