まりの麻雀日記


第9話「貧乏ヒマあり学生と麻雀」

ピンのレートはツライ。どの位ツライのかというと、メンバーでもないのに店に毎月アウト(前借)する程度です。ついに私を見放したメンバーが、「まりさん、うちの系列店で点5の店があるのでそちらをご紹介します」と、やっかいばらいされた。ところが、その店がとんでもないトラップだった。

レートの低い店は学生街に多いのです。そこも例に漏れず客の99%は現役の大学生。しかも理数系の偏差値のやたら高い学校がメイン。ピンの店のこなれたオヤジ連中は強かったけど学生さんは、違う意味で強い。 奴らは金がない。100円200円の小銭に命掛けてる。リーチなんか、かけた日にゃ一生出てこない。 おそるべし、ビンボー学生。そして学生はヒマです。仕事してません。平日の昼間だろーが深夜だろーがいつでも居ます。24時間戦ってます。真剣です。

でもね、何が嫌って、負けるのよりも勝った時に「覚えてろよ、ババァ!」と毒づかれる事がイヤ。世間では、まだ若いオナゴとして認知されてるわたくしに向かってババァ......。

精神的にやられました。人間こうやって、どんどん打たれ強くなるのね。 今では全然平気です。まりババァ、元気に打ってます。しかし、奴らは一体いつ学校に行ってるのだろーか? 怖くて聞けない。