朝宮茶について
信楽町朝宮には、1200年の昔、伝教大師が中国から薬としてお茶の実を持ち帰り、この地に植えられた事が始まりとされています。特に、お茶の香りは恵まれた気候風土のおかげで日本屈指とされ、広く茶人に愛好されています。
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お茶の種類
- 煎茶・・・生産者が作った荒茶を精製して、茶葉だけをきれいに仕上げたもの。
- カリガネ(茎茶)・・・煎茶を仕上げるときに茎だけを抜き出して出来たお茶。
- お抹茶・・・お茶の新芽に黒い覆いを20日ほどかけた後に収穫し、加工したものを碾茶いい、それを時間をかけて石臼で丁寧に挽いたもの。
- 番茶・・・新芽以外(春番茶、秋番茶)の堅くて分厚い茶葉を収穫し加工したもの。
- 焙じ茶・・・煎茶、カリガネ、番茶などを遠赤火入れや直下ドラム式で炒り揚げた者。
- 玄米茶・・・上記の原料に炒った玄米を何割かまぜあわせてたもの
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お茶の成分とその効能
- ビタミン類が豊富で、葉緑素のビタミンA、多量のビタミンC、老化を予防するビタミンEが含まれます。
- カフェインが含まれ、疲労回復や眠気防止の効果があります。
- 含有されるフッ素は、歯の表面を強くし,虫歯になり難くします。
- 含有されるカテキンは、コレステロールの増加を抑制し、動脈硬化や心筋梗塞などの予防効果があるといわれています。
- また、カテキンは、食中毒等を防ぐ強い殺菌効果があり、最近ではガンの予防効果もあるとの発表され注目を集めています。
- ノンカロリーで、運動前後に飲まれるとダイエット効果を高めます。
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朝宮茶の入れ方
- 沸騰したお茶を70から80度にし、お茶碗に8分目ほど入れます。
- お茶の葉を5人分で約10g(大さじ2杯)を急須にいれます。
- お茶碗のお湯を急須につぎ、一分ぐらい待ちます。
- お茶碗に回し継ぎし、最後の一滴までお茶を絞りきってください。
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お茶がらの効果
- お茶がらの中にはビタミンA、Eが含まれていますので、天ぷらやおしたし等、食べるお茶として使えます。(無農薬茶に限ります)
- 肥料成分がありますので、植木や盆栽などに施して下さい。
- 乾かしてガーゼに包んで冷蔵庫の脱臭剤にでき、鍋で炒ってお部屋の悪臭取りにも効果があります。
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片木さんからの一言
お茶は私たち日本人の生活に密着し、昔からの飲み物だけにあまりにも身近にあり過ぎて、お茶そのものの本質を忘れてしまってはいないでしょうか。
現在はすべてのものに合理化が図られ、生活も多様化し、食生活についても大きく変化しつつあり、いわゆる調理済み加工食品の台頭などにもその姿を見ることが出来ます。
農作物の分野についても、出来るだけ早く 見かけの良いものを作ろうと、農薬や化学肥料の大量使用が必要となってきます。
そんな中 私は、毎日愛飲され生活に欠くことの出来ないすばらしい特性を持つお茶を安全で且つおいしいお茶にするために、先人が築き 伝えた自然な栽培に回帰して、自分自身が納得できる本物のお茶づくりを目指して完全無農薬のお茶作りに取り組みました。
長年の間、害虫や病気に苦しめられる苦労がありましたが、天敵であるクモやテントウムシ等の自然の力により、すばらしいお茶を作ることが出来ました。
この経験を基にして、日本中のお茶の生産農家に働きかけ、どこで誰が買っても、安心して飲んでいただけるお茶作りを進めていきたいと思っていますので、皆様のご支持をお願い申し上げます。
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