1.浦和からの温泉



1-109 東京・足立区の天然温泉『大師の湯』


◆『大師の湯 THE SPA 西新井』について

  2008.3.30(日)、東京都足立区にある天然温泉
  『大師の湯 THE SPA 西新井』に行って来た。

   ここは、「東武伊勢崎線」の「西新井駅」から
 徒歩3分の交通至便な場所にある。
  しかし、「温泉ウォーキング」の取材だからと、
 趣向を凝らし、この日正に、「開業初日」の都営
 新交通システム「日暮里・舎人(とねり)ライナー」
 に乗って、花見の「温泉ウォーキング」を企画し
 てみた。

      ■《写真右「大師の湯 THE SPA 西新井」の
         建物》             ※撮影 2008.3.30 
               



    「温泉ウォーキング」とは、単に温泉に直行す
 るものではなく、温泉を訪ねながらあちこちより
 道をして「歩くことも重視したスポーツ」という
 捉え方をしている。



◆「日暮里・舎人ライナー」の案内

     最初に、2008年3月30日に開通した「日暮里・  舎人(とねり)ライナー」のこと、そして、この日  のコースについて説明しておきたい。 ■《写真右上「日暮里・舎人ライナー」》           ※2008.3.30開業初日の写真    「日暮里・舎人(とねり)ライナー」とは、何 と長ったらしい路線名なのであろうか。     それと、何とも略しようが思いつかない!     JR山手線(京浜東北線)「日暮里駅」〜「見    沼代親水公園駅」を結ぶ9.7kmの「新交通シ    ステム」が、東京都交通局の運営で東京都の    北部、荒川区と足立区を縦に走るコースとし    て2008.3.30に開通した。     運転手がいない、珍しい無人の運行システ    ムである。     是非、先頭車両の一番前の席で進行方向の    真ん前の車窓風景を堪能していただきたい!       この辺り(荒川の先、足立区の江北地区)は、    東京の交通不便地域として悪名高い一帯であ    った。     「見沼代親水公園」や「舎人(とねり)公園」    などは、素晴らしい憩いの場でありながら、    今までは交通の便が悪くて、余り他の地域の    人にまでは知られていない所であった。         しかし、一度交通の便がよくなったことに    より、これからは、この無人の興味ある乗り    物と地域の景観の素晴らしさから、多くの人    たちが東京はもとより埼玉県などからも訪れ    ることとなるであろう。         ちなみに、「見沼代親水公園駅」から徒歩    10分弱で川口市である。 ■《写真右「日暮里・舎人ライナー」の先頭      車両からの眺め》 ※撮影 2008.3.30    

◆「日暮里・舎人ライナー」利用でお花見に!  《交 通》

      電車+新交通システム   「JR南浦和」→「日暮里」(京浜東北線)    ■「JR日暮里」で「日暮里・舎人ライナー」 に乗換え    ■「日暮里・舎人ライナー」の「日暮里駅」 → 終点「見沼代親水公園駅」へ。     下車2分→「毛長緑道」の看板 →「舎人     緑道」(左折) 、又は「見沼代親水公園」     (右折)。 ■《写真右「毛長緑道」の看板》 ※撮影 2008.3.30      ※運賃(大人・片道)320円 子供160円    ※1日乗車券(乗降り自由)700円がお得!     → 子供350円              【注】終点「見沼代親水公園駅」での見所は、 季節により異なる。    【桜の花見の時期=3月下旬のお薦めコース】     @「舎人緑道」の桜の花のトンネルコース      最初に「見沼代親水公園駅」を出て進行 方向(北・線路の先の方)へ2分程歩き、 「毛長緑道」の看板を左折。      「緑道」をしばらく道なりに行く。      川の右側を5分ほど行くと川が十文路に 交差し、分かりにくいが「舎人緑道」の 看板が出ている。      そこまで行くと桜の長い長い並木が川の 手前の土手に2列にトンネル状に植えら れているのが見える。      そこを左折して、しばらく「舎人緑道」 の桜のトンネルを散歩してみるとよい。 行く先に高速道路の橋桁のようなものが 見えたら元の道を引き返す。      そこから先は、余り景観は期待できない から・・・。     A「見沼代親水公園」散策コース       前記@で「毛長緑道」の看板を右折。       このコースは、桜の木はほんの少ししか ない。       しかし、「見沼代親水公園」内に植えら れた草木を見ながらの散策は、ちょっと したウォーキングのコースには丁度よい。      「親水公園」の雰囲気は、こちらのコース にこそあるものである。          【桜の花見以外の時期のお薦めコース】        前記Aの「見沼代親水公園」散策コース がよい。 ■《写真右「舎人緑道」の桜のトンネル》 ※撮影 2008.3.30 

 《『舎人(とねり)公園駅』周辺》

     「舎人公園駅」へは、終点の「見沼代親水     公園駅」から2駅戻る。       ※乗車時間は約4〜5分。       高架式駅舎かの眺めは、左右に雄大に広が     る。      特に、菜の花の時期(桜とともに3月下旬)     は、目を見張る美しさだ!       ■《写真右『舎人公園』から『舎人公園駅』を      望む》   ※撮影 2008.3.30                ■セールスポイント    『舎人公園』の進行左側は菜の花を初め、     いろんな草花や、進行方向左手にまっすぐ     しばらくいくと、桜が20本くらいあり、     そこに「レーガン桜」なる有名な桜がある。 ■《写真右 『舎人公園』の菜の花》 ※撮影 2008.3.30     「レーガン桜」とは・・・   アメリカの元大統領レーガン氏の夫人から     「日米親善」に贈られたという桜。     【注】『舎人公園』テニスコートの近くに 石碑がある。 日本からワシントンのポトマック河        畔に送られた桜の木が植樹されたのが        明治45年。         それから半世紀余りを経て昭和59年        11月ポトマック河畔の桜の苗木が日本        に里帰りして植えられたのがこの桜。         品種は染井吉野。 ■《写真右 舎人公園に咲く『レーガン桜』》 ※撮影 2008.3.30     

 《「舎人公園駅」→「西新井大師西駅」へ》

    「舎人公園駅」から「西新井大師西駅」へ      は、2駅「日暮里駅」方向へ戻る。      ※乗車時間は約4〜5分。 

 《「西新井大師西駅」→「西新井大師」へ》

     「西新井大師西駅」→『西新井大師』(徒 歩18分)       ※「西新井大師西駅」で下車して「環 状7号線」の道路に向かい、「日暮 里・舎人ライナー」の高架脇の道を 南下する(そこまで約6分)。 「環状7号線」に出たら左折し「東 武伊勢崎線」の「西新井駅」方向(又 は「東武大師線 大師前駅」方向)へ 12分くらい歩く。 ※『西新井大師』の参道は分かりに くい。        そろそろだなぁという辺りに交番が ある。        交番は既に行き過ぎなので、交番が あったらそこで聞くこと。                  ■《写真右 『西新井大師』の参道》 ※撮影 2008.3.30      ■『西新井大師』について      正式には「總持寺(そうじじ)」といい、 東京都足立区西新井一丁目にある真言宗豊 山派の寺院で、西新井大師(にしあらいだ いし)の通称で広く知られる。           空海(弘法大師)が関東巡錫の途中、こ の地を通った際に、本尊である観音菩薩の     霊託を聞き、本尊 の十一面観音を彫り826     年に寺院を建立したことに始まるとされる。      川崎大師と共に「関東三大師」の一つに     数えられ、毎年の正月には多くの初詣参拝     客で賑わう。      境内には弘法大師によってもたらされた     とされる井戸がある。      この井戸が本堂の西側に所在することが     当地の地名である西新井の名の由来とされ     ている。

 《「西新井大師」→「大師の湯」へ》

     「西新井大師」から「大師の湯」へは、      徒歩約15分。       「西新井大師」→「大師の湯」(徒歩15分)       ※最初「環状7号線」を「東武伊勢崎 線の西新井大師西駅」方面に向かう。 ・・・右手に「アリオ西新井」が見え てきたら、「大師の湯」はそれの近く につき「アリオ西新井」を目標に右斜 めを意識して太い道を進む。「アリオ 西新井」の前の太い道を「西新井大師 駅」方向に行く。 駅の少し手前に「ゆ」の看板が見える。











◆温泉案内  『大師の湯 THE SPA 西新井』

  所 在 地 : 東京都足立区西新井栄町1-17-10           セントラルウェルネスタウン3階    電  話 : 03-5888-1526    交  通 : 東武伊勢崎線「西新井駅」           西口 徒歩3分 ■《写真右『THE SPA 西新井』の内湯@》 ※撮影 2008.3.30 この内湯の浴槽はの源泉名は「大師の湯」と     いう。 地下1500mから湧き出す天然温泉である。     ●セールスポイント        太古の海の海草や植物が地層に溶け込ん        だミネラル分を豊富に含んだ天然温泉。           営業時間 :(日帰り入浴)         10:00〜23:30 (最終入場時間:23:00) 休 業 日 :毎月第1金曜日                       料  金 :(日帰り入浴) 平日1,000円         (土・日・祝日 1,200円) ■《写真右『THE SPA 西新井』の内湯A 》            ※撮影 2008.3.30    ●「シルキーバス」という白濁のお湯である。 しかし、温泉ではない。     ●セールスポイント        水道水を細かい泡にして出して、乳白        色のお湯にしている。        マイクロバブルというきめ細かな気泡        が体を包み込み、疲れを癒してくれる        という。 ■《写真右『THE SPA 西新井』の露天風呂》            ※撮影 2008.3.30    ●露天風呂も「天然温泉」である。 周囲が垣根で覆われてはいるものの外気に      肌が直接触れるので、気持ちがよい。     ●セールスポイント        地下1500mから湧き出す天然温泉。        肌に優しい、滑らかな弱アルカリ性の        お湯だという。               ■《写真右『THE SPA 西新井』の壷湯》             ※撮影 2008.3.30      ●露天風呂に併設されて天然石をくりぬい       た「壷湯」が3つある。       ※天然石は3種類で、それぞれ健康にい        いとの説明がある。   ■《写真右『THE SPA 西新井』での食事》             ※撮影 2008.3.30      ●『THE SPA 西新井』の食事処       ※食事処「レストラン ひだまり」        営業時間  11:00〜23:00 (ラストオーダー22:30)             ※カフェ 10:00〜18:00 ※メニュー        海老天そば・うどん (一般880円 会員830円)        小丼ぶりチョイス (一般1,050円 会員980円)

◆「帰路」について

    ■帰路のルート(その1)・・・徒歩3分        『THE SPA 西新井』→(徒歩3分)→ 東武伊勢    崎線「西新井駅」→「北千住駅」/乗換え(JR    常磐線)→「日暮里駅」/乗換え(JR京浜東北    線)→「南浦和駅」   ■帰路のルート(その2)・・・徒歩30〜40分    『THE SPA 西新井』→(徒歩30〜40分)→ 「日    暮里・舎人ライナー」の『西新井大師西駅』    【注】元の道を戻る。       「アリオ西新井」→「環七通り」→「西       新井大師」→「舎人ライナー」の高架       (右折)→「日暮里・舎人ライナー」の       『西新井大師西駅』→「日暮里駅」/乗       換え(JR京浜東北線)→「南浦和駅」

◆「日暮里・舎人ライナー」途中下車の桜旅

  

 《 ■帰路のルート(その2)で「西新井大師西駅」へ》

   ◆健脚向き       帰路のルート(その2)で「日暮里・舎人ライ     ナー」を途中下車しての桜の花見旅     『THE SPA 西新井』→(徒歩30〜40分)→「日    暮里・舎人ライナー」の『西新井大師西駅』    【注】■「帰路のルート(その2)」参照。     『西新井大師西駅』→「扇大橋駅」下車 →     (徒歩10分)→「五色堤公園」→(徒歩3分) → 「五色堤(五色大橋近く)」→(徒歩15分) → 「扇大橋駅」着    【注】「日暮里・舎人ライナー」の『扇大橋駅』      →「日暮里駅」/乗換え(JR京浜東北線)→      「南浦和駅」     ■《写真右『五色堤公園』の桜》    ※撮影 2008.3.30     【注】狭い小さな公園に「里帰り桜」の縁起 の石碑がある。              ●みどころ      ※「五色堤公園」の「里帰り桜」        荒川堤の五色桜は「日米友好の証」        明治の末、荒川堤の五色桜は、アメリ カのタフト大統領夫人の希望により、 当時の尾崎行雄東京市長がプレゼント したものとされていますが、その背景 を調べると意外なことが・・・。        その送られた桜の苗木というのは、東 京の「荒川堤の五色桜」を穂木にして、 台木は伊丹市(兵庫県南東部)の桜の木 を用いていたのでした。        これが、後に有名なワシントンのポト        マック河畔の桜並木に育つのです。           毎年春になると、ワシントンのポトマ        ック河畔の綺麗な桜並木に美しい桜の        花が咲き、50万人とも60万人ともいわ        れる沢山の人々が桜の花見に出かけま        す。        この「日米友好の証」といわれる桜並        木の実現には、日本の桜をこよなく愛        した1人のアメリカ人女性の努力があ        ったということは、余り知られており        ません。                       エリザ・R・シドモアは駐日領事館副        領事を兄に持つジャーナリストで、明        治初期の3年間の日本滞在中に桜の美        しさに魅了されました。        当時、実のならない桜は価値がないと        思っていたアメリカの人々に本当の美        しさを伝えたいと、20年以上関係者に        ポトマック河畔への桜植樹を訴え続け        ていました。             1909年(明治42)タフト大統領夫人に        直接手紙を書いたことが功を奏し、つ        いに東京市からワシントン市へ友好の        桜が寄贈されることになったのです。        それは、今から約100年前の出来事です。 ポトマック河畔の桜は、「タフト桜」        と呼ばれて市民に親しまれている。        その、「日米友好の証」の荒川堤の五        色桜はその後、荒川の河川工事、高速        道路工事により本家の日本側の桜が絶        えてしまうという悲しい運命をたどり、        昭和27年と昭和56年の2度にわたりポ        トマック河畔から、「五色堤公園」へ        約20本の桜の木が里帰りし、毎年美し        い花を咲かせています。         「五色堤公園」は小さな小さな公園で        すが、そうした努力に加えて、近年、        「五色堤(五色大橋近く)」にも、「里        帰り桜」の苗木を植えられていて、こ        れが数十年すると、「ポトマック河畔        の桜」のように桜の名所になる事を願        って止みません。 ■《写真右上『五色堤大橋』近くの堤防の桜》             ※撮影 2008.3.30      【注】現在『五色堤大橋』近くの堤防に          細々と「里帰り桜」が数本植樹され ている。            
「読者の掲示板」はこちら!= 「温泉情報」など、気軽に投稿して下さい。