スイショウガイ科の幼貝

 

スイショウガイ科の貝は幼貝から成貝になるとき殻の形状が大きく変わるものが多い。台風後、ビーチに打ちあがったクモガイ幼貝の殻を見た時イモガイと思ってしまう人もいるし、ラクダガイの幼貝はフジツガイ科のオオゾウガイの幼貝と思う人も。

幼貝が何処で育つのか、長年調べている。結論から言うと殆どの種の幼貝は成貝がいる所と同じ場所の岩陰に潜み、砂に潜り見つからないように暮している。そのためなかなか遭うことが出来ない。
中でも、ゴホウラ、アツソデは成貝を見る割りに幼貝にはなかなか出会えなかった。2001年3月大型スイショウガイ科では最後になるゴホウラの幼貝に出会う事が出来た。

スイショウガイ科の幼貝は薄い殻で形も似通っているが、やはり少しづつ違っているので成貝の殻頂と比べるとわかりやすい。しかい、サソリガイとフシデサソリ、ベニソデとマイノソデの幼貝は非常に似ており、なかなか断定できない。

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種 名

底質

水深

スイジガイ 岩場、砂礫 潮下帯 〜 水深50m
2 クモガイ イノー内 潮下帯 〜 水深20m
3 ラクダガイ 岩場、岩礫 潮下帯 〜 水深50m
4 サソリガイ 岩場、砂礫 潮下帯 〜 水深65m
5 フシデサソリ 岩場、砂礫 潮下帯 〜 水深50m
6 ゴホウラ 外洋岩場 水深20m 〜 水深50m
7 アツソデガイ 外洋岩場 水深20m 〜 水深50m

8

ヒメゴホウラ 外洋岩場 水深20m 〜 水深50m
9 イボソデ イノー内 潮下帯 〜 水深5m
10 マイノソデ イノー内 潮下帯 〜 水深5m
11 ウラスジマイノソデ イノー内、外洋 潮下帯 〜 水深60m
12 ベニソデ イノー内、外洋 潮下帯 〜 水深60m
       
       

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