久保田塾
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受験算数の概要

受験算数について当塾では以下のようにまとめ、指導の指針としています。)



久保田塾では、以下の項目を中学受験生の受験算数の理解度チェックに使っています。
参考までに、各項目の初級の内容を記しておきます。
初級と言っても、各項目毎にレベルは異なります。
あくまで、その項目についての初級とお考え下さい。
また、志望校の出題傾向の分析にも活用できます。
生徒の理解度チェックの表と、志望校の出題傾向の表とを照らして活用すると効果的です。

一部の項目は、実際の問題とリンクしています。

解法は作表、図示、面積図、線分図、ダイヤグラムなどを使った視覚化を基本としています。

ただし、例えばいわゆる「割合のつるかめ算」と言われる問題は、
予習シリーズなどいくつかの解説では、名前からも分かるように、
面積図を使い、つるかめ算の延長でとらえている解説が多いですが、
むしろ消去算として考えたほうが解法としては楽だと思います。
このように、下記の分類も、一種の目安として考えてください。

上位校の問題ほどよく練られたものとなるので、簡単に「〜算」と分類できないもの
また、様々なアプローチが出来るものが多くなります。
そうしたことも踏まえてご活用ください。


〔1〕計算・単位・概数
全ての基本です。
まずこの分野をしっかりマスターしないと他分野をマスターできません。

小項目
◎四則演算・・・計算の順序を間違えない。
◎逆算・・・カギを正しく付けられる。
◎単位(長さ・面積・重さ・体積)・・・単位の山が書ける。
◎概数(四捨五入・切り上げ・切り捨て)・・・四捨五入ができる。
◎約束記号・・・その場で定義するということが理解できる。

〔2〕整数
数の一番基本的な性質を考える分野です。
パズル的な問題も多いので、慣れると面白くなってきます。

小項目
周期算・曜日
・・・周期を自分でみつけられる。
◎数列・・・簡単な数列の穴埋めができる。
◎約数・倍数・・・最大公約数・最小公倍数が求められる。
◎場合の数・・・順列の基本(積の公式)が分かる。
◎N進数・・・10進数とN進数との違いを理解できる。
◎方陣算・・・まわりの数の合計と1辺の数との関係が分かる。

〔3〕文章題(線分図・面積図)
割合をマスターすると、線分図や面積図を活用することが出来ます。
もちろん、割合を使わなくても解けるものもあります。
しかし、割合を活用すると色々な別解が考えられるようになり、算数の面白さが増します。
長めの文章を図に書いていくことを学びますので、読解力の養成にもなります。

小項目
◎和差算・・・線分図が書ける。
◎植木算・・・木の数と間の数との関係が分かる。
◎年令算・・・題意を表や図に表せる。
◎分配算・・・文章を視覚化できる。
◎消去算・・・文章を視覚化できる。
◎代入算・・・文章を視覚化できる。
◎相当算・・・文章を視覚化できる。
◎売買損益・・・原価・利益などの言葉が理解できる。
◎条件整理・推理・・・文章を視覚化できる。
◎集合・・・文章を視覚化できる。
◎旅人算などの速さの問題・・・速さ・時間・距離の関係が理解できる。
流水算・・・文章を視覚化できる。
時計算・・・長針だけの動きに置き換えられる。
通過算・・・文章を視覚化できる。
◎倍数算・やりとり・・・文章を視覚化できる。
◎つるかめ算・・文章を視覚化できる。
◎ダイヤグラム(水量変化なども含む)・・・たて軸と横軸との関係が理解できる。
仕事算・・・分数で解ける。
◎帰一算・のべ・・・文章を視覚化できる。
◎平均に関する問題・・・文章を視覚化できる。
◎差集め算・・・文章を視覚化できる。
◎濃度・・・文章を視覚化できる。
◎いもづる算・・・文章を視覚化できる。
◎ニュートン算・・・文章を視覚化できる。
◎統計グラフ・・・グラフが何を表しているかを理解できる。

〔4〕図形(平面・立体)
数学にも直結する大事な分野です。
初めは実際の数字を使って計算していきます。
割合が使えるようになると計算が楽になっていきます。
多くの中学校で、毎年、入試に図形問題を入れています。

小項目
◎角度・・・錯覚・同位角などがすぐ分かる。
◎面積・・・基本の図形の求積ができる。
◎体積・・・基本の立体の求積ができる。
◎合同・相似・・・対応する辺同士をみつけられる。
◎展開図・・・立方体の展開図が区別できる。
◎投影図・・・基本の立体の投影図が描ける。
◎多角形・・・内角の和・対角線の本数を求められる。
◎対称性・・・対称の図形が区別できる。
◎点の移動・・・文章を視覚化できる。
◎立体の切断・・・切断面が図示できる。



コメント
当然ながら、実際の入試問題では、上記の項目が多様にからんだ設問も見受けられます。
特に上位校では毎年かなりひねった問題が出ます。
しかし、上記の各項目を確実にマスターしていれば、そうした複雑な設問にも自力でアプローチ出来るようになります。
また、算数が得意でないお子さんにとっても、大ざっぱに括った上で、問題同士のつながりが示されると、理解しやすくなるようです。
その為にも上記のまとめを活用することができます。