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御手洗
mitarai
(広島県呉市・重伝建)

潮待ちの港として繁栄した、「離島の花街」

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御手洗は、瀬戸内海に浮かぶ大崎下島の東端に位置する港町。天然の良港として、江戸時代には潮待ちの港となり、西廻り航路の北前船や、参勤交代の諸大名の船が立ち寄ることにより、物資の集積地として著しい繁栄を遂げた。

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建物が現存している若胡子屋(タイトル写真左側)を始め、この町にはお茶屋がいくつもあり、花街としても全国有数の規模であったという。若胡子屋は100人もの遊女を抱えていたと言うから驚く。諸大名やオランダ商人が豪遊したとか、惨殺された遊女の伝説とか(「女郎鉄漿事件」、紀行文参照)、花街にまつわる様々な歴史が残されている。

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江戸時代に造られた「千砂子波止」と呼ばれる防波堤が今も残り、かつての港の様子を想像することが出来る。2003年に初めて訪れた時はまだ橋がつながっていない離島だったのだが、その後いわゆる「とびしま海道」で本州とつながり、車でも気軽に来られるようになった。島の町並みとしては最上級のものなので、ぜひ一度訪れてみて欲しい。

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→紀行文「瀬戸内町並み紀行」

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