(山口県萩市・重伝建) |
毛利氏36万石の城下町として、江戸時代の初め頃から幕末まで繁栄した萩は、武家屋敷町の町並みが大規模に残ることで知られる町。海と、二つの川に囲まれた市街地の至る所に史跡が残り、全国でも有数の歴史都市だと言える。 菊屋横丁や江戸屋横丁(写真二枚目)に囲まれた市街地自体が「萩城城下町」として国の史跡に指定されているが、このような例はきわめて珍しい。この萩城城下町を含む堀内と、外堀の南側にある平安古(タイトル写真)が重伝建地区となっており、平安古は規模こそ小さいものの、萩の特徴的な景観である鍵曲が見事に残る(他に、海側の浜崎重伝建地区もある)。 それほど大きな町ではないのだが、見どころが多すぎて一日で全てを観光して回ることは難しいだろう。かつては津和野とのセットで、女性観光客(いわゆるアンノン族)に大人気となった場所だが、各種規制のおかげもあってか、バブル期の頃に比べても特別に俗化したような印象は受けなかった。やはり一度は訪れておきたい町である。
→重伝建地区一覧
→町並み写真館「浜崎」
→町並み写真館「津和野」