(島根県津和野町・重伝建・小京都) |
島根県の西端、山口県との県境近くに位置する津和野は、13世紀に津和野城が築城されて以来の歴史を持つ城下町。江戸時代初期に城主の坂崎氏が本格的な町の整備を開始し、それ以降この地方の産業・文化の中心地として発展した。 観光地として特に人気なのが殿町の武家屋敷群(写真二枚目)で、水路を鯉が泳ぐ風景は津和野の象徴として紹介されることも多い。その殿町の北側に続く本町の通り沿いには立派な商家が建ち並び、石州瓦の赤い屋根がいかにも中国地方の町並みらしさを感じさせる(左写真)。 観光地としてあまりにも有名な場所であるため、かなり俗化した雰囲気を想像していたのだが、実際に訪れてみるとそんなことはなく、思っていたよりもずっと落ち着いた印象の町並みだった。訪れた日は平日のためか観光客の数も少なくて、ゆっくりと散策を楽しむことができた。この雰囲気ならば、おすすめできる町である。
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