(岡山市北区) |
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岡山市の西端に位置する足守は、豊臣秀吉の正室、北政所の兄である木下定家が築いた陣屋町。「陣屋」は小型の城郭で、城を持たない小大名の住まいのこと。足守の陣屋は残念ながら現存しておらず、石垣などの遺構が残るのみである。 |
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倉敷を思わせるような、なまこ壁の蔵造りの建物が並ぶ。重厚な造りの立派な建物が目を惹く、見事な歴史的町並みである。重伝建地区には指定されておらず、岡山県独自の保存地区になっているのだが、わずかながらこの十年ほどで取り壊されてしまっている建物も見られたのが残念だ。 |
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岡山市北区ではあるが、中心市街からはバスで三十分の距離がある。山地へ分け入っていく入り口のような場所にある町で、山を背後に守りを固めるにはうってつけだったろう。町の外れには木下家の築いた大名庭園である「近水園」(旧バージョン参照)も残っており、こちらもぜひ訪れてみて欲しい。 |