安芸aki |
安芸の歴史は、14世紀初頭に安芸氏が城を築いたことに始まる。江戸時代の初めに、一国一城令によって安芸城は廃城となったが、当時この地を治めた五藤氏は内堀の内側に当たる「土居」を自らの住居として、そして周辺の「廓中」を家臣の居住地としてそれぞれ引き続き整備し、その町並みが現在も「土居廓中」として残されている。 武家屋敷町と言えば、塀や生け垣が整然と連なる印象があり、時には息詰まるような感じがすることさえあるが、この「土居廓中」の風景(タイトル及び左写真)にはどこか素朴な雰囲気があり、ほっとする。高知県南部特有の、「水切り瓦」が建物のアクセントになっている。 今や、言わずと知れた、と言う感じになってしまった「野良時計」。明治時代、時計に興味を持った地主の息子が、全くの独学で作り上げたという貴重なもので、まだ時計を持たなかった当時の農民たちに時を報せたという。現在では観光地として有名になっているが、朝早くに訪れたために昔ながらの静かな姿を見ることが出来た。
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