（しんとうこんこうきょうかいたいい）
この文章は、１８８８年（明治２１）３月１日付けで公布された「神道金光教会条規」の前文である。これは、金光教会が神道本局直轄教会に昇格したので、今までの規約を改訂したものである。その全文は次ぎのとおりである。
神道金光教会大意
夫レ神道金光教会ノ名ヲ以テ世ニ教ヲ伸張シ信徒ヲ結収スル所以タルヤ吾金
光教祖三拾有余年間ノ星霜一日ノ如ク斯道ノ為メ真誠ヲ凝ラシ以テ天地之神
慮ヲ奉シ下ニ揚クル慎誡十二条ノ教旨ヲ立ラレ以テ教諭セラレタルヨリ千有
余年来ノ迷夢ヲ覚シテ天地之真理タル惟神ノ正道ニ帰シ神恩ヲ拝戴スルモノ
日一日ヨリ巨多ナリ之レニ因テ金光教会ト称シ教祖ノ遺訓ヲ拡張シ倍々敬神
ノ信義ヲ奮起セシメントス抑親睦協和恰モ一家同胞ノ如ク吉凶禍福ヲ同フシ
危難相互ニ救護シテ一視同仁ノ神慮ニ悖ラス同胞ノ信義ヲ欠カサルハ人道ノ
主眼ニシテ 神皇ノ恩報謝ノ要務ナリ故ニ信徒タル者ハ天性稟所ノ善念ヲ拡
充シテ神徳 皇恩ヲ報謝シ以テ文明ノ治ヲ翼賛シ神州固有無上至尊ノ国体ヲ
明ニシ天地ノ公道世界ノ精神タル惟神ノ大道ヲ遵奉シ妖教邪道ニ惑溺セラレ
ス盛衰栄枯吾神明ニ信頼シ衆民合力以テ顕ニハ一身ヲ行政官ニ隷シ皇民ノ本
分タル敬 神尊 王愛国ノ大義報本反始ノ誠意ヲ明ニシ人タルノ通義ニ適シ
幽ニハ神政ニ属シ教祖ト共ニ神タルノ栄光ヲ輝シ顕幽一致安心立命ノ地ヲ得
以テ無究ノ幸福ヲ享センコトヲ欲ス冀クハ各自定分ノ義務ヲ尽シ黽勉従事シ
テ奉教ノ実効ヲ奏センコトヲ
神 道 金 光 教 会 本 部