3月22日 母方の実家の法事で、従姉妹5人が10年ぶりに集まった。 パンツ見えそうなほどのミニスカートの制服に身を包んだ女子高生ふたりと、 学習院大学(←こんなところに通う身内がいるだけで、ビビっている小市民なワタシ)に通う、 まるでNYデビューをした時の松田聖子のようなオリエンタルなメークなお嬢さん、 そして、ほぼすっぴんに近い妹と、久しぶりにスーツなんぞ引っ張り出してきたワタシ、である。 妹と私はこれまでずっと、うちの母さんは教育ママの鬼ババだ、と思ってきた節がある。 それがどうやら、ところがどっこい、だったようだ。 よその二家庭が、これがまたなんというか、神経質というか、口うるさい、というか、決まりが多い、 というか、とにかく、皆で過ごしたほんの数時間でさえ、あれダメこれダメ、のオンパレードで、 私も妹も息が詰まりそうになって、その上、後で聞いたところによるとうちの両親までもが、 息が詰まりそうになって辟易していたのだという。 そんな雰囲気も若い従姉妹たちにはどこ吹く風(というか、彼女らは慣れているのか)で、 久しぶりに会う三十路目前の気ままなオバハンと化した私にも、屈託なく話してきた。 女子高生ふたりの母であるおばは私に、なぜ娘たちとコミュニケーションが取れるのか、と問う。 そして「この人たちはね、皆と同じ事をしないと気がすまない人たちなんですよ」 とまるでワイドショーに出てくる無責任なコメンテーターのように娘たちのスカートの短さを説き、 挙句「結局20才以上も歳が離れると、わかりあおうなんて無理なのねぇ」なんていう。 娘たちが何かをするときに、その考えとか理由とか原因とか動機とか、そういうの聞いたことある? 私がおばにそう聞くと「それは…でも私アレとかコレとかが嫌なのよ、許せないのよ」という。 だったら、それを伝えたの?と聞くと「それは言っても無駄っていうか、ごにょごにょ…」というわけだ。 こんなときに、親子というのはとてもとても不思議な関係だなぁ、と改めて思ってしまう。 わかりあっているようで、実はぜんぜんわかっていなくって、わかりあいたい様な気もするけれど、 本当は本当のことを知りたくもないし、知られたくもないのかもしれないし。 とても似ているから言わなくても伝わっているだろうと思っているけれど、 実は付き合い始めの恋人同士よりも、もっともっと伝わっていないことがたくさんあって、 いざ伝えようとすると、それはそれで赤の他人に伝えるよりもずっとずっとその道のりは困難だ。 ではどうする? あなたも考えてみませんか、家族の絆。 って、これ、公共広告機構じゃん。 というわけで、対策は各自で考えましょう。なんだか書きつかれてしまいました。 (逃げるな!という突っ込みはナシということでご容赦を) 3月21日 JO-HOUSEにて、北川潔さんのライブ。 NYから日本ツアーにやってきた大阪出身の潔さんだが、今回のツアーは金沢からスタートだ。 どういうわけだか、本当に金沢が好きで好きでいらっしゃるご様子で、 地元のファンにとっては何とも嬉しい限り。 なんで金沢好きなんですかー???という、私の不躾な質問にも、 なんでやろーなー、ほんま、なんでやろーなー???とニコニコ、ニコニコ。 こんなに嬉しそうな人の顔を見ることもそうそう滅多にない、というくらい嬉しそうな表情で、 隣に座った私もニコニコ、ニコニコ。 「こなつちゃん、”日々コレ”ちゃんと書いてよー。読んでんねんから」と言われてまたニコニコ。 腹の底から聞こえるベースの響きもさることながら、ベースと戯れるこの人の姿、それ自体に、 見ている人間の中にある澱んだものを静かに洗い流すような不思議な力がある。 そんな潔さんのツアーだが、いつもと違うことがひとつ。 愛用のベースをNYから持ってこられなかったのだと言う。厳しいセキュリティがその理由だ。 金沢みたいな、ほんの小さな街の、郊外の隠れ家みたいなお店で開かれたライブだけれど、 遠くアメリカや中東で起こっていることの影響が決してないわけではないんだ、と思い知らされる。 とはいうものの、世界のどこかに生きるか死ぬかの一線をさまよっている人が居るからと言って、 私がライブに行ったり飲みに行ったり遊びに行ったりを決してやめるわけでもなく、 そんな感傷が何かの役に立つとも思わない。 けれど、この夜聞いた音が私に思い起こさせた、漠然とした優しいものは、なんだろう。 私はこれを忘れたくない。 こういうのを忘れてしまったら、人としておしまい、みたいな、そんな気がする。 3月20日 16日の晩、2月8日にここに記した妊婦の友人が無事女の子を出産した。 いやいや、とにかくめでたい、めでたい。 で、当然のごとく、おばちゃんは駆けつけたのだ。そう、約束どおり名前を決めてあげるために。 と、いうのはまぁ冗談だが、実際ワタシはアホなので、昨日と今日と二日続けて見舞いに行った。 昨日は同級生二人と、そして今日は私の妹と。 まぁ、妹が会いたがっている、とか色んな理由をつけたものの、結局は私が行きたかっただけだ。 彼女も娘も、さぞかし迷惑だったろうに。 (いや、でもきっとそんなことはないはずだ、と微笑む黒い私がニヤリと微笑んで…うっしっし) そして今日はな、な、なんと出血大サービスで、授乳シーン見学もできました! 妊婦の乳って見たことある?すごいよ!でかいよ!巨乳なんてもんじゃなくて、爆乳だよ! 姉さん事件です!って感じ! 巨乳女優さん、例えば松坂季実子(懐かし〜、つーかウエスト60センチは嘘やろ)のように、 ボンヨヨヨヨ〜〜〜ンとしているわけではなくって、妊婦の乳は完全に重力に逆らってるのよ、 ものすごく巨大な乳が! それで、それを誰に習うわけでもなく、赤子が真剣な顔して吸ってるの! おお、神よ、あなた、すごいモノ創造しましたね、あたしゃ感動しました。 今日初めて、あなたの存在をちょっとだけ信じた気がします。 人間って、人間って、ス・ゴ・イ! この子に平和の光をー、とか祈っちゃうわよ、思わず。 そんなわけで、身近に新米ママがいる方には、是非一度授乳シーンの見学をオススメします。 つきましては、くれぐれもセクハラにならない関係の方にお願いするように。 (まぁ、フツーは同性じゃないと見せてくれないわな) 親にしてみれば今頃オマエも一人や二人産んでろよ、くらいの話なのかもしれないけれど、 私にとってはとてもとても貴重な経験をした2日間なのでした。ウルウル。 3月17日 私を1000人集めてもこの人の頭脳には到底追いつけないな、という同級生が何人かいる。 今日はその中でも、昨秋からパリの建築事務所で研修中の彼のHPをご紹介。 日頃の私は、文字を読むことが苦痛なほどに疲れていて、たまにしか覗けないのだけれど、 久しぶりに読んでこの話にはかなりビビッときた。(直リンクでちゃんと表示されるかな?) ちなみにホームページはこちら。 もう、なんちゅーか、頭の良さもさることながら、その感性の柔軟さ、発想の豊かさには 尊敬の念を禁じえない。 文章だってそう。素直で簡潔でわかりやすくてそして情熱に満ちている。 きっと色んな苦労もあるのだろうけど、とても充実した時間を過ごしているのだろう。 見ているこちらまでも嬉しくなってくる。 戦争、始まってしまうんだろうか。 そんなことを考えて、悶々としている。 日々の政府の会見を見ていると、自分が日本人であることが、とても恥ずかしいことに思えてきて、 いっそこの国を米国の51番目の州にしてくれれば楽になるのに、なんて自虐的になってみたり、 (そうなったからにはもちろん、開き直ってNYでデモ三昧のヒッピー生活に突入である) デモに駆けつけたい気持ちもあるのに、職場の思想的背景(色々あるのよ、病院て)もあって、 覆面でもしなきゃ出かけられないなぁ、なんてセコイことを考えたり。 ちっちゃいなぁ、ワタシ。 こんなときに、かのフランスで暮らす彼は、一体どんな気持ちで世界を見ているのだろう。 そんなことを考えて、ほんの少し、気を紛らしている。 ほんとにちっちゃいなぁ、ワタシ。 今この瞬間に、こんなちっちゃなワタシにも出来ることって、一体なんだろうか? 考えてばかりで、ちっとも前に進めないのがもどかしい。 3月16日 メールによる、債権詐欺の魔の手が私のもとにも遂にやってきた! タイトルは「最終催告」。詳細はこんな感じとかこんな感じだ。 まぁ、噂には聞いていたけれど、実際に届いてみると、なんとも気分の悪いもので、 詐欺だとわかっていて、無視すりゃいいのだとわかっていても、まったく気色悪い。 ケータイは某大手社以外を利用してるので、さほど迷惑メールも届かないのだが、 そういえば、最近やけにパソコンへの迷惑メールが多いなぁと気になってはいたところ。 調べてみると、どうやら同じ悪質業者の仕業みたいで、これまたなんとも気色悪い。 それから先日友人からこんなメールが届いた。以下、転載。(文字色は私が変えました) アメリカの音楽家より、下記のような、アメリカのイラク攻撃に対してとまぁ、こういうわけだ。勘のいい人なら、ピンク色の部分を読めばすぐに、 これをスパムメールと疑うだろう。国連が署名集めなんかするかっちゅーの。 「扇動者は正義の顔をしてやってくる」だったっけな。 扇動者の部分は、独裁者とか、悪者とか、色々言い換えられるみたいですが、 こういう、いかにも胡散臭い偽善者ぽいメッセージのメールには要注意。 国連が世界で署名集めをしたら、それはそれは大きなニュースとして報道されているはず。 政府だとか、テレビ局だとか、大きな組織の名をかたって何かを誘うというのは限りなくクロに近い。 くれぐれも愉快犯の思う壺にはまらないように、自衛の知恵を身に付けたいものだ。 ちなみに、今日「緊急のお知らせ」という未承諾広告が届いた。 念のため何かと思って開いてみたら(←このあたりが私のアホなところ) 下記のようなものは詐欺メールなので、ご注意ください。という、件の「最終催告」に気をつけて、というなんとも気の利いたメールだったが、 差出人を見てみたら、あれまぁ、いつもの「電子メール広告社」ではないの! スパムメール業者が別のスパムメール業者に利用されるという輪廻転生(?)。 いやはや、こうなるともう、あきれて物も言えませんなぁ。 |