タブノキ(手子神社)


 金沢八景の一つ「小泉の夜雨」で知られる手子神社の境内には、雨の中、緑の葉をひろげて、参拝する人達にやすらぎを与えてくれるタブノキが見えます。 
 タブノキはくすの木よりも広い範囲で見られ、その材で船をつくったほか、皮は煎じて染料にしたり、実からは蝋(ろう)をとったり身近な樹木として昔から人々に重用されてきました。日本書紀(巻一、神代・上)にも乗船をつくるための樹種として書かれています。
 
 境内にはこのほか
ケヤキ、トチノキ、などの名木があります。

 樹齢300年 幹周3.5m 横浜市指定名木

●手子神社までは京浜急行金沢文庫駅より徒歩15分                      (釜利谷信号左折)

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 タブノキ
(イヌグス)・くすのき科  


 暖かい地方の主として海岸地に多い常緑の大高木で高さは約13mになり、幹の直径は1mになるのもある。葉は有柄で互生し、枝の先に集まって着き革質で厚く、やや光沢があり先端はやや凸形、下部はせばまり、全縁で裏面は多少白色をおびる。
 多少クスの材に似ている。

 ―牧野新日本植物図鑑(抄)―