称 名 晩 鐘
(しょうみょうのばんしょう)

 
む  か  し

 
京極高門 のうた


 い    ま

 はるけしな山の 名におふかね沢の
 霧よりもるゝ入あひの声

 称名寺のこんもりとした森の中から鐘の音が洩れてくるように聞こえる夕暮れの情景
 のどかにこどもが艪を漕ぐ小船は家路にむかっているであろうか
註 入あひ=夕暮れにつく鐘の音
 現在の鐘は正安3年(1301)大和権守物部国光の作で東漸寺(杉田)の梵鐘とならぶ名鐘と言はれ、いまでも毎年大晦日の夜は参拝客のつく鐘の音が煩悩を鎮めてくれる

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