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あしひきの山道も知らず白橿の
枝もとををに雪の降れれば
柿本人麻呂(万葉集 巻第十 二三一五)
冬枯れの金沢自然公園に青々とした葉をつけたシラカシが静かに
散策する人々の目をひいています。
カシとはカタギ(堅い木)のことで堅と木を合わせて「樫」と書きます。
日本にはシラカシのほか、ウラジロガシ、イチイガシ、アカガシ、ツク
バネガシなど八種類の樫の木がありますが、樫の名のとおり堅くて
丈夫な特徴から古来、農機具、建築、船舶、車両用材などに使用さ
れて来ました。
シラカシは材が白いことから名づけられましたが、日本書紀にも登
場しています。 (日本書紀 景行十七年三月 歌謡)
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