春されば まづ咲くやどの梅の花
ひとり見つつや春日暮らさむ
山上憶良 〔万葉集 巻第五 八一八〕
万葉集にはウメの花は118首も詠まれていますが、すべて白梅で紅梅
が初めて記述されるのは「続日本記」(869年)です。
菅原道真の
“東風ふかば匂いおこせよ梅の花
あるじなしとて春な忘れそ”
の梅は紅梅ですが、今の大宰府の飛梅は白梅となっています。
シラカガ(白加賀)は野梅系の白色一重の金沢自然公園の代表的は白梅
ですが、加賀藩の前田家の家紋が梅だったことから江戸藩邸に沢山植え
られたことから呼ばれるようになったようです。
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