クスノキ(瀬戸神社)

 
 瀬戸神社境内の大きなクスノキは,お宮参りなどで訪れる親子にやさしいかげを落としています。

 日本の樹の中で幹の太さが最大になるのがクスノキと言われていますが、伐られても枝がすぐ伸び長寿の樹であることから、子供の守護神とされてきました。

 民俗学者南方熊楠の自伝にも「予の名の一字は楠の神より授かり、兄弟六人みな楠の名がつく」と書かれています。

 瀬戸神社は古代人が海神を祀ったのがその起源とされていますが、治承4年(1180)鎌倉の鬼門を守るため源頼朝が伊豆三島明神を勧請したものです。
 祭神は大山祇命(オオヤマツミノミコト)。左右に見える石灯籠は右が当地の地頭久世大和守広之、左が当地に陣屋を構えた大名米倉保教(忠仰)が奉納したもの。
 
 ・横浜市指定名木、樹齢200年、幹周2.6m

◎瀬戸神社へは京浜急行金沢八景駅下車徒歩1分


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 クスノキ


 各地の暖地に自生する常緑高木で、またところどころに植栽されている。往々非常に大型の樹となり、多数の年月を経るものがある。幹の高さは20m以上にもなるものがある。
 葉は互生し、卵型で先端は細長くとがり全縁で長い葉柄があり長さは葉柄を含んで8cmくらい、革質で表面には光沢がある。

(牧野新日本植物図鑑、抄)