まこと動物病院HP-HOME院長紹介施設紹介アクセス求人

 まこと動物病院 小平花小金井 休日診療の動物病院 ペットの眼科

 
 
 

 心臓病

心臓病の症状は咳、疲れ易さ、失神、むくみや腹水、呼吸困難などです。

犬の心臓病は大きく分けると三つの病気にわけられます。

   

 

                       
  フィラリア症

フィラリア症は、蚊によって移された寄生虫が心臓内や肺の血管内に寄生することによって起こる病気です。 この寄生虫は、♂1015cm♀2530cmのそうめん状の虫で主に心臓の右心室と肺動脈内に寄生します。

この病気は普通とてもゆっくり進行します。始めは、あまりはっきりした症状を現わしません。そのために犬が病気にかかっていても気付かないことが多いのです。

病気が進行すると咳や息切れを起こしたり血または醤油の様な尿をしたり、お腹が膨らんだり[腹水(よく妊娠と間違えます)]します。こうなっては治療も大変やっかいで、飼い主さんも獣医師もそして犬自身も大変苦労をしなければなりません。

この病気は治療よりも予防が大切で、蚊が発生する期間(東京では5月〜12月)飲み薬を1ヶ月に1回飲ませることで予防できます。または、1年に1回の注射することで予防する方法も出来ました。

本院では毎年2月〜3月に注射しています。

すでに夏をすごした犬では予防薬を始める前に血液検査でフィラリアの仔虫のいないことを確かめておかなければなりません。もしも、仔虫がいることに気付かずに予防薬を飲ませると、死亡することがあるので注意が必要です。

  心臓弁膜症  (特に僧帽弁閉鎖不全)

この病気は、中年から老年期に入ったころに起こってくる犬では最も多い心臓病です。

咳が出たり、疲れ易く、呼吸困難や失神を起こすことがあります。 この病気の原因はまだ不明ですが、心臓の弁が変形することによって弁の閉鎖が不完全となり、血液が逆にも流れる様になるために、この様な症状が出てくるのです。

 この病気になった場合、弁をもとの状態にもどすことは出来ませんが、レントゲン検査、心電図などの検査によって、病気の程度を判断して、その段階に併せた治療を行います。

最も軽い段階であれば、ただ強い運動をさけるだけで良いのですが、塩分を制限する食事療法から、何種類もの薬を必要とする重症までさまざまです。この治療は一生、続けなければなりません。 根気のいる治療になります。

 

  心臓病の食餌療法
心臓病の治療では、薬を与えること以上に食事中の塩分を減らすことが大切です。 体の中の塩分(ナトリウム)が増えると、血液の量も増えるので、それだけ心臓に負担がかかります。
健康な状態であれば、余分な塩分は、腎臓から水分と一緒に尿として、充分に排泄してしまいます。

 しかし、心臓病が進行すると塩分と水分を体に貯めてしまい浮腫(むくみ)、腹水や胸水(胸に水が貯まる)が起こり、ついには肺水腫(肺の中に水がたまる)を起こしてしまいます。 そのときは、利尿剤を使って塩分を強力に取り除くようにすると同時に塩分のない食餌に変えなければなりません。

この様な心臓病の犬に与える食餌として心臓病用の処方食があります。 いつも味の付いた食餌を食べている犬では、処方食を食べないこともあります.この様な場合、動物性の脂肪などで、味付けをするなどの工夫をして下さい。

人間は体中から汗をかき、塩分が汗として出てゆくのでその分だけ塩分を補給しなければなりません。

しかし、運動して汗まみれの犬を見たことがないように犬は汗をかきませんのでその分だけ塩分は必要有りません。

心臓病や肝臓病の人の「無塩食」の塩分量 で健康な犬は十分なくらいで、心臓病の犬に人間の味付けをした食事などとんでもないことです。   

 

 

院 長   清 水  誠

〒187-0002  東京都小平市花小金井6−26−20

電話 042−461−8876 ・ FAX  042−463−5191

 

TOPへ


 

Copyright (C) 2010 MAKOTO Veterinary Hospital. All Rights Reserved