雄猫のスプレー
「雄猫が立ったまま、家具や柱などに尿をひっかけて困る」という話をよく聞きます。
この様な雄猫の排尿行為は、単に尿を排泄するだけではなく、ほかに意味があることはご存じの方も多いと思います。
雄猫は一人前になると、自分の子孫を残すために、縄張りを持つようになります。そのための「縄張り宣言」の方法として、尿をいろいろな物に付けて回るようになります。
これは雄猫の正常な行動であり、猫の社会ではごく当たり前の事なのです。しかし、人間の社会では大変迷惑な事です。
早期去勢手術のすすめ
雄猫のこの様な排尿行為は前にも述べたように繁殖と深い関係があるので、性的に成熟する前か、または成熟してからまもなく去勢手術をすることによって、ほとんどが尿をひっかける事をしなくなります。
(しかし、まれには尿をひっかけることが癖になってしまう雄猫もいますが。)
猫は非グループ的な動物だといわれています。
猫は常に他の動物や人間を絶えず意識しています。そこで何かと不安があると、神経質になっている時には、尿をひっかけることが多くなるといわれています。
去勢した猫でも、一時的に良くなっても、また、尿をひっかける事もあります。
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近所の猫達が繁殖期に入っている。
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新しい雄猫が縄張り内をうろうろしている。
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新しい猫を買い始めた。
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人間の赤ちゃんが生まれた。
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新しい家に引っ越した。
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この場合にも尿をひっかける行動が起こりやすくなります。
いずれにしても、この行動は雄猫の正常な行動ですから、雄猫の場合100%これをなくすのは難しいことです。しかし、去勢手術をすることでほとんどの場合、この行動を防止できます。
それでもなくならない場合は、ナフタリン等の強い臭いのする物を、猫が尿をかけやすい所につるして置くのも効果があります。
また、雄猫は大人になると外へ出ることが多くなり、喧嘩による化膿や交通事故を起こすことが多くなります。この様な外に出歩くことも、排尿行為と同じで去勢手術(出歩く習慣がつく前の若い時に)をすることで少なくすることが出来ます。 |