比較眼科学会認定の獣医眼科専門医『まことどうぶつ病院』院長の清水誠さんのもとに は、ほかの病院では治療が難しい目の病気にかかった動物たちが集まってくる。
「最初は'20年前'大学病院や医学部の先生方のご指導を受け'専門的な勉強をする機会に恵まれました。 その後は多くの治療を重ねています」
診察室には動物用に改造された顕微鏡が置かれていた。
「犬に多い眼科の病気は、ドライアイからくる結膜炎や角膜炎のような角膜系と、アレルギー体質が原因となることが多いブドウ膜の炎症です。これらの多くは、早期発見できれば目薬で治します。 ただし、動物は言葉で症状を訴えず、がまん強くてかなり進行しないとつらそうな態度を示さないので、診察・治療が遅れがちです」
愛犬を失明させないためには、ホームドクターに頻繁に目をチェックしてもらうことが大切。
「軽い結膜炎や角膜炎でも'何度でも繰り返すようならば、涙に原因があるケースは多い。 黒目の表面に目ヤ二がついているようなら、間違いなくドライアイになっています。
ワンワン吠えたり興奮したりすると、すぐに白目が赤くなるならば、ブドウ膜炎の心配があります。 飼い主さんがホームドクターのもとを訪れたときには、毎回、目に光を当てて、その反応を見る検査をしてもらってください」
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