多磨霊園のケヤキの“皮むき”をして、ヒレルクチブトゾウムシが固まっているのが出てきた。寝入っている腕白小僧たちの毛布を引き剥いだような感じで、ちょっと申し訳ない。ヒレルクチブトゾウムシは数匹が抱き合うようにして樹皮下で越冬していることが多い。学名が Oedophrys hilleri なので、献名されているヒレル氏からとった名前のようだ。わたしはこの種は前から樹皮下で見ていたが、カシワクチブトゾウムシと区別できていなかった。そのため、単にクチブトゾウムシとして掲げていた(こことここ)。それで、これがヒレルクチブトゾウムシとしては初めてのアップとなる。 黒いのが1匹混じっているが、たぶんアカアシノミゾウムシだろう。 |