野川の土手斜面にアレチウリが広がっている。その脇に座り込んで現れる小さい虫を次々に写していて、ふと葉の上のこいつに気づいた。テングスケバで全長(翅端まで)1.5cmほど。バッタのようでもあるがちゃんと見れば紛れることはない。しかし、実際にはこいつは目立たない種類で、薄緑の背景全体の中にたくみに溶けこんでいる。 レンガ色の縞とと蛍光色のコバルトの縞があって、しかも目にまで縞々がある。末広がりの翅もきれいだ。ツマグロスケバもそうだが、テングスケバ科は、なにか思いがけない意外性をその姿のうちに持っているように思う。 |