クマダハナグモ (熊田花蜘蛛  ;クモ目カニグモ科)

浅間山公園の杭の上で撮影。体長4~5mm。丸々としたお腹に左右列に並ぶ濃褐色の特徴的な模様がある。脚は薄い褐色に濃褐色の斑紋があり、緑色のところはない。長い第1,2脚を広げて獲物を待ち構えるスタイルからカニグモ科だろうと考えて調べた。
わたしが持っている唯一のクモ図鑑は、古い探鳥家なら誰もがその名に憧れていた高野伸二さんの写真による『クモ 基本50』(解説は新海栄一、森林書房1987)だが、それに「熊田花蛛」と記してあった。学名は Ebelingia kumadai で、「クモ調査研究の第一人者、熊田憲一」への献名だそうだ(新海栄一『日本のクモ』2006 による)。
これは雌♀で、雄♂はより小型で艶のある黒色だそうだ。しかしそうはいっても、クモは色彩変異が激しいから、難しい。じつは、写真の種をクマダハナグモ♀と決めたのは「三重クモ談話会」の写真があったからです。

('13) 4月27日撮影 於府中市
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