浅間山公園の散歩道の脇に、わたしの胸の高さの切株がある。先月クロムネキカワヒラタムシを撮影した切株である。ちかごろは、この切株を特に注目して探虫している。昨秋切ったもので新しい切株なのだが、小昆虫がよく来ている。 ツヤケシヒメホソカタムシが這っていることにすぐ気づいた。これは3mmほどである。4,5枚撮っただけですぐ割れ目に入りこまれてしまった。他にいないかと、切株面を舐めるように見渡すが動いているのは小さなアリだけである。動いていないが虫らしい塊を認めて、レンズを向けた。ファインダの中で朱色の模様のついた小甲虫をみつけた。ホソカタムシらしい体形をしている、と思った。動いていなかったのは盛んに食べていたからだ。 帰宅してモニター上で模様を確認し、ベニモンヒメヒラタホソカタムシであることは容易に特定できた。約2mm。浅間山公園で4種目のホソカタムシである。上のツヤケシヒメのほかにはツヤナガヒラタホソカタムシと、ヨコモンヒメヒラタホソカタムシである。それらは全部あちこちの切株上で見つけ、撮影している。 このベニモンヒメヒラタホソカタムシの真横からのアングルの写真をここへ掲げた。 |