クロムネキカワヒラタムシ (黒胸木皮扁虫 ;甲虫目ヒラタムシ科)

東京で春一番が吹いたと伝えられたのは3月1日だった。が、その後も寒い日がつづき“探虫”に出る気にならなかった。この日は昼近くから気温が上昇し、久しぶりに浅間山公園を回ってみた。昨秋、わたしの胸の高さで二本に分かれている径30cmほどの幹の一方を切ったコナラがあった。だいぶ腐蝕していたので他方を残すためには仕方がないだろうなと思っていた。その切り口にちょうど日が差していて、そこを赤味のある平たい甲虫が動いていた。4mmほど。
ヒラタムシで調べたら、すぐクロムネキカワヒラタムシにぶつかった。脚に褐色味があり、触角の先の方がふくらんでいる。図鑑には「第9~11節は膨太し、球稈状」とあり「成虫で越冬する」としている。カメラで追っていたら、すぐ、割れ目に入りこんでいった。

('13) 3月5日撮影 於府中市
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