かしゃぐら通信memo


カトゥルムールンガ Sesbania grandiflora Pers.マメ科

コヒラ・アラ 「蔬菜として売っているが実は樹木の葉である。特別の香りはない」という説明を読むまでは、これが木の葉っぱだとは思いもしませんでした。料理として食卓に出てくるカトゥルムールンガは、農緑色のいかにも滋養にあふれた野菜然としています。口当たりやわらかで、なんの癖もなく、木の葉がこんなにも口の中でしとやかにふるまうとは驚かされるばかりです。「特別の香りはない」おですが、日本人の味覚は別段、特別の香りを必要としません。口に入れる野菜がハーブのようである必要は何らないのです。スリランカのシンハラ人の食文化のひとつの典型がカトゥル・ムールンガを使ったマッルン料理です。
 この葉に似た食材は日本にはありません。スリランカへ行ったとき是非試食してください。

●カトゥルムールンガ・マッルン

〈材料〉 カトゥルムールンガ 青唐辛子 ガーガト・ポル ターメリック 水少々 塩

<作り方>
@ カトゥルムールンガの葉を洗って水を切ります。微塵に刻みます。
A @にガーガト・ポル、青唐辛子、微塵にした玉葱、ターメリック、水を加えて火にかけます。
B Aの玉葱が柔らかくなったところで@を加え、よくかき混ぜます。@が柔らかくなったら火から下ろします。