かしゃぐら通信memo


ボーンチ  Phaseolus vulgaris Linn マメ科

 岩佐俊吉氏は「セイロンで入手できる蔬菜のうちインゲンマメは最も優れたものの一つである」と言っている。写真はボーンチの一種で、この他にもいくつか種類がある。「冷涼多雨のヌワラエリヤ地帯で多く栽培されている。白人も現地人もインゲンマメは好んで料理に用いる」とあるが、日本人にはその特有のにおいを敬遠する人もいる。 
 ボーンチの料理には煮物が多い。
〈ボーンチの料理〉
ボーンチ・マッルン (インゲンマメのマッルン)
材料 ボーンチ 赤玉葱 青唐辛子 ターメリック
    ガーガト・ポル(ポルキリを作ったときに残るココナツを用いる) 
    ターメリック ウンバラカダ 塩
    <材料の分量について>
   *ガーガト・ポルはポルキリ→カレーライスQアンドA「ポルキリ」へを参照。

ボーンチ マッルン

<作り方>
@ マメを荒井、筋を取って、細かく小口に切ります。
A 赤玉葱と青唐辛子を微塵に切ります。
B ガーガト・ポルを除いたすべての材料を合わせ、ボーンチが柔らかくなるまで土鍋で煎り煮します。
C ボーンチが柔らかくなったらガーガト・ポルを加えてココナツの甘い香りが立ったところで火から下ろします。

アドバイス
マッルンという調理法はココナツの新鮮な香りが命です。ターメリックを入りにすると香りも色もくどくなりますから、淡白な味と香りを好む方はCのガーガト・ポルを加えたあとにターメリックを加え、すぐに火を止める調理法をお勧めします。