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天才マックスの世界
Rushmore
監督: ウェス・アンダーソン
脚本: ウェス・アンダーソン
オーウェン・ウィルソン
撮影: ロバート・ヨウマン
音楽: マーク・マザースボー
出演: ジェイソン・シュワルツマン
ビル・マーレイ
オリヴィア・ウィリアムズ
シーモア・カッセル
ブライアン・コックス
1998年作品 アメリカ映画
上映時間:96分
1998年NY批評家協会賞 最優秀助演男優賞(ビル・マーレイ)受賞
理解しようと思って観ちゃダメね。
ウェス・アンダーソン監督が
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』を撮る前に
アメリカですでに注目を集めていた作品(日本未公開)。

いかにもアタマが良さそうに見える15歳の少年マックス。
でも実際のところ、外見上15歳には見えないし、
勉強もできない…。
そのくせ、課外活動は鬼のようにこなすヤツで、
要するにいわゆる「ヘンなヤツ」なんだな、こいつは。

そんなマックスが巻き起こす、ある種異常な3ヶ月を
ウェス・アンダーソン&オーウェン・ウィルソンならではの
テイストで描いた1時間半のお話です。

もうね、ハチャメチャです。
マックスの思考回路の振れ幅がデカ過ぎ!
ついていけませんね。
っていうか、この映画、
マックスのことをほんとに理解しようと思って観ちゃダメね。
遠くのほうから傍観してるつもりで観なきゃ。
そうやって観てると、少しずつマックスが成長していく姿が
わかってくるのかもしれません。

そのマックスを演じるのは、
映画初出演だったジェイソン・シュワルツマンくん。
このメチャクチャな役に(ある程度の)リアリティを
持たせるのはタイヘンだったと思いますが、
よ〜くがんばってたね!
そして何を隠そう、このジェイソンくん、
今はPhantom Planetのドラマーとして活躍しているのです!
(その後脱退)
演技ができる人って、音楽の才能もあるんだね。
そういう人、多いもんね。

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』での、
あのディテールに凝りまくった、優しげな語り口は
この頃からのものだったんだということが、
これを観ればわかります。
画面に映すすべてに意味があり、
鳴る音すべてに意味がある。
そんなキメの細かさがいいんですよねぇ。
なんか楽しいんですよ!切ないけど楽しい。
バカバカしさにも楽しさがあるんです。

彼らの次回作にも期待したいと思います。
posted on 2003.09.18
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