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トップページ> > 『世界の中心で、愛をさけぶ』
世界の中心で、愛をさけぶ
片山恭一
この小説は、まるで早朝の空気のように
清潔で美しい恋愛小説だ。
これほど印象的なキスシーンを描いた小説は
かつてなかった。(佐藤正午)

2004年に映画化されたベストセラー。
最近、本屋さんに行くと、いちばん目のつくところに
ドドドンと平積みされているのが、この小説。
オレ、だいぶ前に読んだ記憶がある…と思って
うちの本棚を見てみたら、ありました。
"2001年初版"って書いてありました。
なぜ今ごろベストセラー?
映画化でもされるんだろうか?

よくわかりませんが、せっかく見つけてきたので
もう一度読んでみることにしました。

泣きました。震えて泣きました。
たしか、初めて読んだときも
あまりのキレイさに感動した覚えがあります。
純愛ですよ、純愛。

いつの時代にも、純愛は存在する。
本物の愛は、時間と空間を超越する。
こんな、今となっては
「ありえない。安っぽい。うそくせぇ。」と
扱われてしまいそうな題材を、
真っ白に澄み切った文章で見事に描いていると思います。
うまく感情移入できるような書き方になってるし。

オレも、こんなキラキラした10代を過ごしたかった…。
なんて、マジでうらやましく思ってしまった一冊です。

p.s.
題名がヤケに堅い響きに感じられるので
敬遠されるかもしれませんが、まぁ、ちょっと読んでみてくださいよ。
posted on 2003.09.03
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