「元気ですか」 三日目

2004.03.24 Wed

7:00 起床

 6:00amの館内放送で眠りからは覚めたけど、そのままベッドでごろごろ。
 昨夜は、夜中に一度目が覚めてしまって、その後なかなか寝付けなかったのよ。やっぱり 21:00就寝なんて、そう簡単にはできないわね。
 私は外出したりして動いてるからまだいいけど、これが安静を必要とする病気で、昼間もベッドから出られないとなると、ほんと眠るのって辛いと思うわ。
 7:00に、検温と血圧測定のため看護師が来たので、やっと起床。

7:20 採血

 検温が終わって少し間が空いた後、また採血。
 さすがに昨日よりは量が少なかったけど、どうせだったら昨日のうちに一気に採って欲しかったわ。
 昨日は右腕から、今日は左腕からの採血。
 はやく無痛の注射針って開発されないかしら。
 いや我慢できない痛みってほどじゃないけど、やっぱり痛くないほうが嬉しいじゃない。
 痛みがストレスになって血糖値が上がっちゃったりするしね。

8:00 朝食

3/24 朝食  朝食前血糖値は 110mg/dl。
 惜しい、あと一息。110未満が正常値なのよ。

 ご飯200g, 味噌汁110g, 何かの卵とじ45g, 漬物 40g, ひじき 50g, オレンジ 60g。
 悲しいほど量が足りないわ。

 っていうか、ほんとに野菜、この程度の摂取量でいいのかしら。
 たまには生野菜のサラダが食べたい気分。
 病院だから生ものはダメなのかとも思ったけど、果物は生で食べてるんだから、生野菜くらいあっても良さそうなものだけど。

9:10 外出

 午後から検査があるので、外出可能なうちにと思って、外出。
 病院の外で携帯電話の電源を入れてみたら、未読メールが三通ほどあって、とり急ぎ返信。病室では基本的に電源オフだから、こういうときじゃないとできないのよねぇ。

 帰宅して、時間がないので慌てて洗濯したら、タバコとライターも一緒に洗ってしまって、茶色く染まったシャツを見てちょっと鬱。
 少しだけサイトを更新して、昼食前の血糖値測定に間に合うように病院へ戻ったわ。

 病室には、昨日から入院してるお爺ちゃん Yさんに加えて、50代くらいのおっちゃんと、70代くらいのお爺ちゃんの二名が追加。4人部屋は満員に。
 50代のおっちゃんは無理すりゃ出来なくもないけど、例によって嫁らしき女性がいろいろ世話してるしねぇ。
 ああ、30〜40代のイカホモがちむち兄貴はどこに?(きっと来ない)

12:00 昼食

3/24 昼食  食前の血糖値は 75mg/dl。
 こんなに低くていいのかしら。まあ、正常の下限値は70mg/dlだけど。

 うどん170g, おでん185g, ほうれん草のおひたし20g, きゅうりとわかめの酢の物60g, オレンジ60g, 牛乳200cc。
 病院食って一般的には薄味で味気ないというけど、今日のおひたしは、なんだか大量に醤油がかかっていてしょぱかったわ。
 今回は、あまり食後に空腹感を感じなかったわね。
 慣れてきたのかも。

 食後は、病室でひたすら検査の順番待ち。暇だわ。

13:00 神経伝達検査

 糖尿病の合併症として、神経をやられちゃうってのがあるのね。
 特に足に症状が出やすくて、知覚、運動、自律神経すべてがやられてしまうと、怪我しても気づかずに壊死しちゃったりするのよ。
 今回は、そんな状態になっていないかの検査。

 けっこう待たされるのかと覚悟してたら、意外と早く呼び出しが。
 そうよね入院してるんだから、外来患者より優先してもらわないと。

 まずベッドに寝て、両手両足に血圧測定のときに使う圧迫するやつ (名前は何?) を装着。かなりきつめに圧迫されて、血管の硬化がどのくらいかを測定。
 糖尿病とか以前に、喫煙とか運動不足とか高脂血症などで、動脈硬化してそうな気もするんだけどね・・・。

 それから、また両手両足に、今度は電極をつけて何か測定。これは無痛。

 次に「振動覚の測定」とのことで、手首と足首に器具を装着。
 聴覚検査のときに使うようなスイッチを渡されて、振動を感じたらボタンを押すように言われたわ。これも、別に無痛。

 そして次が苦痛を伴う検査。
 肘と手のひらに電極をつけて、電流を流してからどのくらいで筋肉が反応するかの検査なの。
 あの、肘をどこかにぶつけて、腕がジーンと痺れる感覚って分かるかしら。あれが、連発で何度も来るのよ。
 もしくは理科の実験で、蛙か何かの筋肉に電流を流すと動く、ってのがあるじゃない。あれと同じよ。手が、電撃のたびに勝手にピクピクと動くの。
 割と、人間としての尊厳をないがしろにされる感じ。(大袈裟です)
 しかも担当医師が、いかつい系のがちむち髭だったりしたら、軽い田亀源五郎の世界みたいな感じで楽しめたかもしれないけど、この検査を担当したのって、餓死寸前のさだまさし、もしくは気が弱そうな馬といった趣の、まったくイケない男性医師だったので、楽しくなかったわ。

 最後に、まだ実験段階だという、平面分光装置による血流の検査。
 正常な人と糖尿病の患者では結果に差が出るらしいんだけど、今はまだサンプルを収集して精度を上げようとしてる段階らしいわ。
 このときの検査技師の男性も、全くタイプ外で失望。

 全ての検査が終わったのは、14:00ちょっと前。
 15:00からは、糖尿病教室というものが開催されるので出席することに。
 それまで待ち時間。これを書いて暇潰し。

15:00 糖尿病教室

 集まったのは、60〜70代の男性 3名、女性 3名。それに私の計 7名。
 ・・・そうよね糖尿病ってこういう年代の病気なのよね。
 基本的にはストライクゾーン広めの私にも、このメンツはちょっと辛かったわ。
 ま、オトコのプロフってのは 60歳過ぎたら身長でも体重でもなくて資産総額だけどね。(勝手な思い込み)

 で、肝心の内容は、糖尿病の合併症の怖さと、食事療法の大切さを植え付けるだけのもので、ほとんど既知の話ばかりだったわ。いちおう真面目に聞いたけど。
 しかし、60〜70代の患者を相手に
 「10年、20年後の自分のためにも血糖値のコントロールを」
 という主張が伝わるのかは、ちょっと疑問。

 一時間ほどで終わっちゃったので、夕食まで外出でもしようかと思ったけど、雨が降っていたので断念。いままで書いた分に手を入れたりして、暇つぶし。
 ほんとノートPCって、入院時の時間潰しには最適だわ。

18:00 夕食

3/24 夕食  夕食前の血糖値は 89mg/dl。

 ご飯200g, 焼き鮭 50g, チンジャオロースー 55g, アスパラガスと人参のマヨネーズ和え35g, 大根おろし25g。
 やっぱり夕飯は、絶望的に量が足りないわ。
 40gで一単位 (80kcal)になってしまう豚肉なんかいらないから、鶏のささみとか、蟹とか帆立貝とか、低カロリーで量を多めに食べられるものが欲しいのよ。

 18:30に入浴。
 あとは消灯まで暇なのよね。
 京極夏彦の「百鬼夜行 - 陰 - 」は読了。
 続けて「巷説百物語」に手を出したんだけど、途中で気が変わってDVD鑑賞を開始。
 持ち込んだノートPCって Panasonicの CF-W2で、DVDドライブを内蔵してるのよ。
 ただ、さすがにドライブ音がうるさいので、消灯時間後には使えないけど。

 そんなわけで、買っただけで見ていなかった「Sex And The City」の第4シーズンを見始めたら、あろうことか途中でハングアップ。(怒)
 もういいわ。HDDに大量にコピーして来た mp3ファイルでも聴いて過ごすわよ。


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