侵略者の平和 第三部 融合

侵攻から一か月。なんとか意志の疎通を計れるようになったテクサカーナ側とルゴフ国王。国王側はシズノ派を反逆者として討伐を願い出る。これにより事態は急変する。当初は技術力に優れたテクサカーナ側が有利と信じられていたが、地の利と物量の前には、思うように戦果をあげられず、消耗戦の様相を呈していく……。

「侵略者の平和」の完結編。第一部の脳天気さはどこ吹く風のシリアスな展開となっている。
これだけの舞台と登場人物を用意したわりには短いので活かされない伏線やエピソードが多い。少々もったいない。
次回作は今回のエキドナ動乱の50年後ということなので、期待したい。


書名:侵略者の平和 第三部 融合
著者:林 譲治(あとがきも)
表紙イラストレーション:門坂 流
イラスト:佐藤道明
フォーマット・デザイン:芦澤泰偉
発行所:株式会社角川春樹事務所
印刷製本:中央製版印刷株式会社
初版発行:2001年1月18日
ISBN4-89456-824-1 C0193
形態:文庫(ハルキ文庫 は-4-3)
定価:本体660円+税
侵略者の平和 [第一部 接触] [第二部 観察] [第三部 融合]
[暗黒太陽の目覚め(上・下)]
[ホームページへ] [「本の山」へ]