侵攻から一か月。なんとか意志の疎通を計れるようになったテクサカーナ側とルゴフ国王。国王側はシズノ派を反逆者として討伐を願い出る。これにより事態は急変する。当初は技術力に優れたテクサカーナ側が有利と信じられていたが、地の利と物量の前には、思うように戦果をあげられず、消耗戦の様相を呈していく……。
「侵略者の平和」の完結編。第一部の脳天気さはどこ吹く風のシリアスな展開となっている。
これだけの舞台と登場人物を用意したわりには短いので活かされない伏線やエピソードが多い。少々もったいない。
次回作は今回のエキドナ動乱の50年後ということなので、期待したい。