宇宙飛行士になる夢を持っている高校生、友美は学校では、そのことを隠し、猫をかぶって優等生を通していた。
毎日のトレーニングの一貫としてのジョギングの最中に「星」を捕まえるが、額に飛び込んできて消えてしまった。
翌日、額に虫のような物がとりついていた……。
第一回日本ファンタジー小説大賞で好成績をおさめた作品。新潮文庫で出版されていて、とても面白かった記憶がある。
ソノラマ版では改訂が加えられていて、時代設定を1990年代初めから2000年代初めに移したのはいいが、いくつか不整合を起こしてしまっているのが残念。
こういう小説は中高生にぜひ読んでもらいたいものだ。