はじめに
朝日新聞(2003年5月8日付)の日本危機診断で、コラムニスト舟橋洋一氏は、日本の深刻な問題は「いま」より「これから」にあるといっています。問題を先送りにすることにあり、そして多くの経営者が「日本は分相応に生きるべきではないか。日本人のほとんどが現状に満足している。人々はそんなに無理してどうする、アメリカや中国と張り合ってどうする。むしろほっておいてもらってありがたい。」という気持ちだろうと。そこには孤立主義的気分が漂っており「引退国家」を願っているのかと、厳しい指摘がありました。一方、今SARS(重症急性呼吸器症候群)に苦しんでいる中国は、 経済・建築・通信では、富か貧かで中間層がないとてもミラクルな国です。挑戦し、危険を犯し、失敗を認め、発展している状況です。
さて 今私たちは何をしなければいけないのでしょうか。まず個人の状況をきちんと把握して、変えるべきものは変え、一歩足を前に踏み出さなければなりません。そこで私は個人の住処である家について考えてみたいと思います。
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