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No.37 丹沢三峰
青宇治橋に車を止め、塩水橋から堂平経由で丹沢山に登り、太礼ノ頭(1352m)、円山木ノ頭(1360m)、本間ノ頭(1345m)の丹沢三峰を通って青宇治橋に戻る周回コースを歩きました。三峰付近では、すでにシロヤシオの花が咲き始めており、一部は散り始めていました。

日時 2004年(平成16年)5月6日(木)

天候 曇一時晴
同行 飼い犬

所要時間
青宇治橋(7.05) ←10分→ (7.15)塩水橋(7.15) ←1時間30分→ (8.45)堂平入口8.50) ←1時間15分→ (10.05)天王寺尾根(10.10) ←50分→ (11.00)丹沢山で昼食(11.50) ←1時間→ (12.50)太礼ノ頭(12.50) ←30分→ (13.20)円山木ノ頭(13.40) ←25分→ (14.05)本間ノ頭(14.15) ←1時間20分→ (15.35)金冷シ(15.40) ←20分→ (16.00)青宇治橋分岐(16.05) ←55分→ (17.00)青宇治橋

山行概要

天王寺尾根の新緑
天王寺尾根の新緑
今回はロングコースですから、下山した後の車道歩きを少しでも少なくしたいと思い、下山口の青宇治橋に車を止めました。ここから丹沢山の登り口の塩水橋までは県道を歩いて10分ほどです。この日は連休明けの平日にも関わらず、青宇治橋には1台、塩水橋には10台近くの車が既に止っていました。

昨年丹沢山に登った際は、天王寺尾根を歩きましたので、今回は堂平から丹沢山に向かいました。塩水橋から林道へ入った時、日は射して居らず少し先はガスがかかっていました。それでも新緑の中に彼方此方で咲いているフジの花がしばらく目を楽しませてくれました。林道を歩き始めて大きなヘアピンを二つ越え、その先しばらく歩いた所で道路の右側に「堂平0.7Km」と表示した小さな標識が現れ、そのすぐ先に小さな桟道が見えましたので、ここで林道と別れて登山道に入りました。登山道は急斜面を登りますが旨く九十九折になっており、歩き易い道です。しばらく歩くと堂平雨量局と表示された小屋が現れ、先ほど分かれた林道に再び出会います。ここに丹沢山へ通じる登山道の入口があります。登山道へ入ると植林帯の中のなだらかな道が続き、やがて右側に「かながわの美林50選 丹沢堂平のブナ林」と表示した杭が現れ、その先で大きなガレ場を横切ります。

ガレ場を横切るとあたりはブナ林に変り、天王寺尾根の稜線へ向かう急登が始まります。周りの木々はいずれも芽吹いたばかりの透き通るような緑に包まれ、急登の苦しさを忘れさせてくれる気持ちの良い道です。林床にマルバタケブキやバイケイソウが目立ち始めると天王寺尾根の堂平分岐に着きました。ここからこの先のガレ場までのしばらくの間は、ブナ林の中に平坦な道が続く気持ちの良い所です。ガレ場まで写真を写しながらゆっくり歩きました。

丹沢山の頂上で昼食にしましたが、4〜5名の人が同じように昼食を摂ったり、休んだりしていました。今回始めて気が付いたのですが、この頂上付近には丈の低いフジザクラが割合多く、この花が調度見ごろをを迎えていました。昼食の後、目的の三峰ヘ向かって下り始めました。丹沢山の頂上と太礼ノ頭の間まで、それほど急坂はありません。途中、休憩用のベンチがある瀬戸沢ノ頭がありますが、坂の途中といった感じです。太礼ノ頭にはなんとなく着いてしまいました。太礼ノ頭を過ぎるといったん下り、円山木ノ頭への階段の急坂が始まりますが、この辺りから花を付けているシロヤシオが目立ち始めました。円山木ノ頭は太礼ノ頭と同じように見晴らしはありません。しかし、頭上が開けていて、明るく気持ちの良い場所でしたので倒木をベンチ代わりにして少々長い休憩を取りました。

円山木ノ頭から本間ノ頭の間はアップダウンが比較的少なく、シロヤシオの花が目立つ以外に特徴のない道です。今振り返ってみても思い出せることが殆どありません。本間ノ頭が三峰の最後の峰で、休憩用のベンチがあります。ここには丹沢観光センターへ抜ける道がありますが、進入禁止の看板が立てられていました。本間ノ頭を過ぎると金冷シまで長い下りが始まります。途中にこれといった目標がなく、また見晴らしが全く有りません。この日はガスがかかって薄暗い中をただ黙々と歩くだけでしたので、うんざりしました。

いいかげん歩いたところでクサリが張られた崖際の道が現れ、この先の小さな桟道を越えたら金冷シと表示した導標が立っていました。ここまで来ると青宇治橋の分岐まであと僅かですから、ヤレヤレという感じになり一息つきました。まわりは相変わらずガスが漂っていて薄暗い感じが続いています。金冷やしを過ぎるとしばらく林の中の岩場のような道や左側が崩れているガレ場のような所を横切る道が続き、これが終ってスギの植林帯の中に入ると青宇治橋への分岐が現れました。

ここから青宇治橋へ向かうと、しばらくやや登り気味の平坦な道が続きます。やがて青宇治橋の方向を示す導標が現れ、ここから急坂が始まります。この導標の脇には「ヒルに注意 6月〜9月」と赤い字で書いた標丹沢三峰ルートマップ識があり、一瞬びっくりしました。青宇治橋までの急坂は、前日降った雨のためか、あるいはこの日のガスのためか、登山道の岩や木の根が濡れて滑り易く、くたびれてきた足には結構きつい下りでした。

丹沢三峰は歩く人が少ないせいか、登山道はあまり荒れていません。円山木ノ頭への登りや本間ノ頭からの下りも予想よりは楽に通過することができました。その代わり金冷シ付近は切り立ったガレ場のような場所の通過が多く、犬連れだったためもあり、何回か緊張することがありました。丹沢三峰はあまり特徴がなく「とにかく長い」というのが歩き終えての感想です。この日丹沢山の頂上を後にしてからは、誰にも会いませんでした。


シロヤシオ
丹沢三峰にはシロヤシオが多いと聞いていましたが、まさか既に咲いているとは思いませんでした。丹沢山を下り始めると、シロヤシオの木がポツポツ目につくようになり、太礼ノ頭と円山木ノ頭の鞍部の辺りから密度が濃くなり、花を付けている木が目につくようになりました。本間ノ頭までこれが続き、本間ノ頭を僅かに下った所にあるシロヤシオは満開でした。このあとしばらくシロヤシオの花は見かけませんでしたが、金冷シの手前のクサリが張られた崖際の道の上の大きなシロヤシオは既に花が大分散っていました。この辺りのシロヤシオの花は檜洞丸辺りと比べ、かなり早く咲くようです。

その他の花
シロヤシオ以外に次の花が咲いていました。
ヤマウツボツルシロカネソウヒメレンゲ

青宇治橋 青宇治橋
車が数台止れるスペースがある
登山道の入口は橋の袂にあり、「高畑山」と記された導標が立っている
駐車スペースの周りや登山道入口にはゴミが捨てられていて、清潔感はない

堂平雨量局 堂平雨量局
塩水林道の途中から登山道へ入ると林道脇に建っているこの小屋の脇に出てくる
林道をはさんで反対側に丹沢山への登山道の入口がある
どこから入ったのか、雨量局の脇に大型のバイクが1台止められていた

天王寺尾根の堂平分岐 堂平分岐
ここから天王寺尾根を歩くようになる
この先にあるガレ場までの歩いて10分ほどの道は、登りが緩やかになり新緑が目を楽しませてくれる

天王寺尾根のガレ場 天王寺尾根のガレ場
クサリが取り付けられている場所もあるが、傾斜はそれほど急ではないので、特に緊張感を覚えることはない
丹沢山の頂上 丹沢山の頂上百名山の標識
見晴らしは無いが明るい広場で、休憩用のベンチがあり、休憩には調度良くこの日も何人かの人が休んでいた
頂上の一画に清川村の名前で真新しい「日本百名山」の標識が立っていた
瀬戸沢ノ頭 瀬戸沢ノ頭
休憩用のベンチと導標が立っているが、瀬戸沢ノ頭を示す表示は無い
特にピークらしいピークも無く”頭”とはイメージが少々異なる
太礼ノ頭 太礼ノ頭
周りは木が繁っていて見晴らしはない
この日はこの後ずっと薄いガスが漂う中を歩いた
円山木ノ頭への登り 円山木ノ頭の登り
丹沢名物の木の階段の急登が続く
円山木ノ頭 円山木ノ頭
見晴らしは無いが頭上が開けていて明るく、倒木がベンチ代わりになって、休憩には格好の場所
本間ノ頭 本間ノ頭
三峰の中で唯一休憩用のベンチが設置されている
他の2つの頭と同様、見晴らしはない
満開のシロヤシオ 満開のシロヤシオ
本間ノ頭から10分ほど下った所にあったシロヤシオは満開だった
金冷やし付近の桟道 金冷シ付近の桟道
クサリを張った崖際の道を越えると、大きな岩の上に桟道が掛けられていた
この桟道を越えると金冷シと表示した導標が立っている
金冷シ 金冷シ
丹沢山6.1Km、宮ヶ瀬4.8Kmと記した導標が立っている
この導標の前後は、谷側が切れ落ちている所を幾つか通過するので、少々緊張する
青宇治橋分岐 青宇治橋分岐
薄暗い杉林の中にある
導標には丹沢山7Km、青宇治橋2.1Kmと記されていた
ここからしばらく平坦だがやがて急坂を下るようになる

同行した柴犬 同行した飼い犬
天王寺尾根のガレ場で突然谷底へ向かって駆け下ってしまい、慌てさせられた
金冷シ付近で転落防止のため抱き上げたが、これ以外は補助を必要としなかった
相変わらず活発に動き回る
退屈な長い下りの独り言の格好の話し相手になった
帰宅して体を調べたら、ダニはいなかったがノミが2匹見つかった

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