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No.138 黒百合平
11月に予定行事があり、その準備のために山歩きから少し遠ざかっていましたが、これが延期されたため、久しぶりに山歩きに出かけました。佐久側から黒百合平まで歩きましたが、紅葉が終った冬入り前の静かな山歩きが楽しめました。

日時 2010年(平成22年)11月11日(木)
天候 晴
同行 なし

所要時間
みどり池入口バス停(7.45) ←1時間20分分→ (9.05)こまどり沢(11.40) ←35分→ (9.45)しらびそ小屋(10.20) ←1時間10分→ (11.30)稲子岳分岐(11.35) ←35分→ (12.10)中山峠(12.30) ←黒百合平→ (12.45)中山峠(12.45) ←1時間25分→ (14.10)しらびそ小屋(14.45) ←55分→ (15.40)みどり池入口バス停(15.40) ←10分→ (15.50)稲子湯

山行概要

みどり池と東天狗岳
みどり池と東天狗岳
我家を早朝4時10分に出発して目的地のみどり池入口バス停前の駐車場に午前7時20分に着きました。この駐車場近くまで来ると路面の水溜りが凍っており、車を降りると、思わず身震いをする寒さに少々驚きました。歩き始める前に、ザックの温度計を見たら、氷点下3℃です。初めてここを歩いたのは3年前ですが、その後何回か歩いているので、途中に何があるかは、ほぼ頭に入っています。気楽な感じで歩き始めました。
駐車場の先で白駒林道のゲートの中に入り、林道を2回ショートカットして、屏風橋の先で導標に従って左に折れ、林道の延長のような道を少し歩いたところで、導標が現れます。この導標に従って沢にかかった小さな木橋を渡ると登山道が始まります。沢沿いの道を少し歩き、沢に分かれて右の斜面を少し登ったところでトロッコ道に出ました。時折、先ほどの林道と同じようにトロッコ道をショートカットしますが、この先のこまどり沢まで、緩やかな登りの道が続きます。植林帯の中を歩くことが多いのですが、時折落葉樹林も目に留まるので、新緑や紅葉は目を楽しませてくれますが、今は殆ど葉を落としており、気にしていなければ見過ごします。
こまどり沢で、一時トロッコ道を離れ、登山道を歩きます。しかし、長くは続かず、再び平坦なトロッコ道に出て、少し歩いたところで、林の中のしらびそ小屋に着きました。この小屋はいつも薪ストーブが暖かく燃えており、これがこの時期、何よりのもてなしです。小屋でラーメンとコーヒーを頼んで薪ストーブの前に座って、窓の外の餌場にやってくる小鳥(コゲラ)をぼんやり眺めてくつろぎました。この日は、小屋の修理に来ていた大工の奥さんが小屋を手伝っており、小屋を出たところで、この奥さんに声を掛けられ、小屋の外でもしばらく雑談をして小屋を後にしました。
ルートマップ小屋を出て歩き始めるとすぐ本沢温泉への分岐が現れ、これを過ぎて平坦な道を進むと、道が右に直角に曲がり、ここにも導標が立っています。ここは真っ直ぐ進む道もあるのですが、これは昔のトロッコ軌道敷の跡のようです。ここから、道は登山道らしくなってきます。気温は低く汗はかきません。道のあちこちに大きな霜柱が立っています。やがて登りが少しきつくなると目の前にダケカンバの林が現れました。ここを過ぎると道は深い針葉樹林の中に入り、登りがきつくなってきます。やがて目の前にロープが現れ、落石注意の標識が目に入りました。ロープの向うには道が続いているようで、多分これが以前しらびそ小屋の主に教えられた稲子岳へ登る道のようです。ここで一息入れました。
ここを過ぎてもうっそうとした針葉樹林の中のキツイ登りがしばらく続きます。やがて目の前が開け、草つきの急斜面をトラバースするように歩きます。谷側に目を向けると佐久平の向うに奥秩父の山並みの外れが眺められます。ここまで来ると中山峠は目の前で、再び樹林の中に入って、少し先の固定鎖のついた壁のような道をよじ登ると、中山峠に着きました。中山峠は見晴らしがありませんが、天狗岳の方へ少し歩くと東天狗岳が良く見える大きな岩があります。ここで持参した菓子パンとコンソメスープで簡単な食事を取り、黒百合平まで行ってみました。人気があれば黒百合ヒュッテでコーヒーでも飲もうかと思っていたのですが、小屋の周りは閑散としていて、小屋の中に入る気になれません。小屋の前まで行ってそのまま引き返しました。下りは、今年3月に道が分からなくなったあたりでテープをつけながら下山しました。
しらびそ小屋でコーヒーを頼んで一息入れ、登りの時と同じように少し雑談をして、小屋を後にしました。みどり池入口の駐車場までのんびり下り、荷物を纏めて今日の泊りの稲子湯に向かいました。稲子湯には車が数台止まっていましたがいずれも日帰り客のもので、この日の泊り客は私一人でした。

みどり池入口バス停前駐車場 みどり池入口バス停前駐車場
ここが中山峠の登山口で、白駒池、みどり池、夏沢峠方向を示す導標が立っている
ここに車が止められていることは少ないのだが、この日は4台、止められていた
このすぐ奥が白駒林道入口
カラマツ林 白駒林道に入ると林道を2回、ショートカットする
林道をそれると写真のようなカラマツ林の中を歩く
みどり池分岐 屏風橋のみどり池と白駒池方向の分岐
下から歩いてくると屏風橋を渡った先にこの分岐がある
黒百合平へは、ここでみどり池方向へ林道をここで左折
林道を真っ直ぐ進む方向は白駒池と導標に表示されている
登山道入口 登山道入口
上の写真の分岐を過ぎて少し歩くとみどり池方向を示す導標が現れ、ここから道は登山道らしくなる
ここを真っ直ぐ進む広い道が先へ続いている
この広い道はロープが張られていて通行禁止になっている
これはしらびそ小屋の荷揚げ道?
トロッコ道 トロッコ道
あちこちにまだトロッコレールが残っている
登山道は、時折トロッコ道を外れるが、この先しらびそ小屋を越え、本沢温泉分岐の先まで、ほとんどトロッコ軌道跡の上にある
トロッコ軌道跡は登り、下り共に緩やかで、浮石や岩が少なく歩きやすい

こまどり沢 こまどり沢
写真手前に小さな沢があり、沢を横切るとこの広場がある
ここから、しらびそ小屋の手前まで、トロッコ軌道跡を外れて少し急な登りが続く
しらびそ小屋付近のトロッコ道 しらびそ小屋へ続く道
こまどり沢から登ってくると、再びフラットな道に出る
ここからしらびそ小屋までは、この平坦な道が続く
しらびそ小屋 しらびそ小屋と飼犬
しらびそ小屋の飼犬いつも暖かい薪ストーブが燃えている
収容人員は40人と、八ヶ岳では小さな山小屋の一つ
家族だけで小屋を運営しているとのことで通年営業
小屋には飼犬が2匹いる
この犬を見ると我家の飼犬を思い出す
本沢温泉分岐 本沢温泉分岐
写真左の道が本沢温泉へ向かう道
右が中山峠方向
トロッコ道分岐 トロッコ道分岐
ここで、登山道は右に折れてトロッコ軌道跡と分かれ、フラットだった道が次第にきつくなる
トロッコ軌道跡はこの先真っ直ぐ続いている
ダケカンバの林 霜柱ダケカンバの林
葉を落としているので上空が明るい
このあたりは、一面にダケカンバが生えている
大きな霜柱が登山道のあちこちに立ってい
稲子岳分岐 稲子岳分岐
稲子岳分岐の標識多分ここが稲子岳分岐
進入禁止のロープが張られ落石注意の標識が木に貼られている
ロープには中山峠まで40分、みどり池まで40分と表示された標識が掛けられている
草つきの急斜面 草つきの斜面
ここまで来ると中山峠まであと僅か
今年の3月は、ここから樹林の中に入るところで道が分からなくなった
下る際、この辺りから樹林の中まで目印のリボンを幾つか取り付けた
佐久平 上の写真の草つきの斜面を少し登ると佐久平とその向うの山々が眺められる
中山峠直下の道 中山峠直下の道
雪が薄く付いていた
急坂で、この日はつぼ足で歩けたが、もう一雪あるとアイゼンが無いと歩けなくなる
中山峠 中山峠
写真右方向がしらびそ小屋、左方向が黒百合ヒュッテ
ここから黒百合ヒュッテまでは歩いて5分ほどの距離
東天狗岳 東天狗岳
中山峠から東天狗岳方向へ50m程歩くと大きな岩があり、東天狗岳を見ることができる
写真のピークは天狗の鼻で、東天狗岳の頂上は天狗の鼻の向うにある
黒百合平へ向かう木道 黒百合平への道
木道には薄く雪が積もっていた
黒百合平 黒百合平
小屋の周りは閑散としていた
稲子湯 稲子湯
ここへ泊るのは、今回で3回目
通常は年寄り夫婦と若夫婦の4人で切り盛りしている
施設は決して立派でないが、ここの人達は皆感じが良い
今回は、帰りに大きな白菜をお土産にくれた

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