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No.51 袖平山
神ノ川ヒュッテの前まで車で入り、風巻尾根を登って袖平山(1432m)とその先の姫次(1433m)まで行ってみました。晴れの土曜日でしたが、途中で出会った登山者は数人で、予想したよりはずっと静かな山歩きでした。

日時 2004年(平成16年)10月2日(土)
天候 晴
同行 飼い犬

所要時間
神ノ川ヒュッテ前(7.15) ←2時間5分→ (9.20)風巻ノ頭(9.30) ←1時間55分→ (11.25)袖平山(11.40) ←20分→ (12.00)姫次で昼食(13.00) ←20分→ (13.20)袖平山(13.25) ←1時間10分→(14.35)風巻ノ頭(14.50) ←1時間15分→ (16.05)神ノ川ヒュッテ前

山行概要

袖平山休憩所からの眺め
袖平山休憩所からの眺め
中央のピークは蛭ヶ岳
国道413号線を三ヶ木側から山中湖方面に進み、青根から神ノ川ヒュッテへ通じている県道76号線へ入るつもりだったのですが、国道413号線にある標識に従って県道へ入り、道なりに走ったら数分でまた国道に出てしまいました。道路を歩いている人に道を聞いて、少し先の山中湖側の入口を教えてもらい、ここから県道に入りました。県道76号線は終点の神ノ川ヒュッテ前まで完全舗装です。終点にはゲートがあり、道路脇には立派なトイレが設置されていますが、ゲートの前には駐車場のようなスペースがありませんので、路上駐車になります。私が着いた時は、既に数台の車が止められていたので、私もこの中に入りました。

目の前のゲートをくぐり、ここから始まる林道を歩き始めると、熊笹ノ峰から下ってくる道の入口が現れ、更に少し歩くと行き先を表示した立派な導標が現れます。ここが袖平山への登山道の入口で、ここを入ると神之川をまたぐ橋が現れます。橋を渡り神之川を左に見て少し歩くと薄暗い植林帯の中の急登が始まります。この急登は、731mのピーク付近で僅かの間平坦になりますが、風巻ノ頭まで続きます。大きい段差や石がゴロゴロしている箇所が多く、歩き易い道とはいえません。事前に地図を見て予想していたより、実際の道はずっと厳しく感じられました。この日は気温が高く、風巻ノ頭に着くまでに汗びっしょりになりました。風巻ノ頭は植林帯が切り開かれていて、見晴はありませんが立派なあずま屋とベンチがあり、気持ちの良いところです。薄暗い息の詰まるような感じの林の中の急登が続きましたので、ここへ出た時はホッとしました。

風巻ノ頭を過ぎると道は下りになります。下りはしばらく続きますので、折角登ったのにもったいないと思いながら歩きました。下りきるとまた登りが始まりますが、これがまたきつい登りでフーフー言いました。やがて道が緩やかになり、落葉樹の中を歩くようになります。1135mのピークに着いたようで、これから向う袖平山がまだ随分高い所に見えます。ここからも登りが続きますが、緩急があり、また落葉樹の明るい林の中を歩くようになりますので、心理的には随分楽になります。時折樹間から見える丹沢主稜の稜線を眺めたり、同行した飼い犬を相手に独り言を言ったりしながら先へ進みました。

やがて登りがまたきつくなり、しばらく歩くと、ガレ場の縁に出ました。このガレ場の縁を上りきると道が緩やかになり、目の前が開けて袖平山の休憩所に着きました。南側が開けた明るい広場に休憩用のベンチがあり、目の前に蛭ヶ岳から檜洞丸の稜線が望める、気持ちの良いところです。袖平山の頂上はこの休憩所のすぐ上の笹原で、休憩所からは歩いて数分です。頂上は小さな笹原で大室山が良く見えます。見通しのよい日なら、大室山の脇に聳える富士山が見えるはずですが、この日はモヤがあって見えませんでした。

袖平山の休憩所と頂上でしばらく休んだ後、姫次に向いました。小さなピークを越えた先が姫次で、ガイドブック等の説明にあるように、カラマツ林の中の気持ちの良い広場で、休憩用のベンチが4つ設置されています。ここに着いた時、蛭ヶ岳の方へ向う登山者と入れ違いになり、居るのは私一人なりました。富士山がモヤの中だったのが少し残念でしたが、大室山から檜洞丸までの西丹沢の山々が目の前に広がっています。しばらく景色を眺めたり、同行した飼い犬の世話をした後、休憩用のベンチの一角で昼食の店をひろげ、のんびり昼食をとりました。ちょうど昼時だったせいか、最初は私一人だった周りは、私が出るときはベンチが総てふさがっていました。

袖平山へのルートマップ帰りは、登る時あまり写さなかった花の写真を写しながら歩きました。風巻ノ頭には、思ったより楽に着きましたが、ここから始まる急降下は萎えた足にだいぶきつく感じました。急坂を下りきり、橋を渡って林道に出た時はやれやれで、ここで同行した犬共々最後に残しておいた水を飲んで一息入れました。

袖平山は丹沢のメインルートの丹沢主脈から少し外れているためか、丹沢の中では比較的知名度の低い山のようです。私が持っているガイドブックも、この山については全く触れていません。私も今回登るまでは、半信半疑だったのですが、行ってみると見晴は良く、また標高1135mのピーク付近からは気持ちの良い尾根歩きも楽しめます。西丹沢の見晴の得られないピークよりは、袖平山の方が私の好みには合います。ただし、風巻ノ頭までの登りをはじめ、尾根へ上がってからのアップダウンが地図で想像するよりずっと厳しく感じられました。前々回の山行の丹沢表尾根と歩く距離や登る高さの累計は殆ど同じなのですが、こちらの方がくたびれたような気がしています。

この日会った登山者は、姫次の昼食時を除くと袖平山ですれ違った単独行者2人と、行き帰りの風巻ノ頭と姫次で見かけた私と同年輩と思われる登山者の3人だけでした。

山歩きとは関係ありませんが、イチローが今季258本目の安打を打ち、大リーグの年間安打記録を更新したとことを、帰宅して知りました。10年前には、日本人が大リーグ記録に絡むことすら考えられませんでした。たいしたもんだと、思います。

「山の花」に以下の花の写真を追加
イワシャジンセンブリリンドウ

神ノ川ヒュッテ前 神ノ川ヒュッテ前のトイレ 県道76号線終点
県道76号線は神ノ川ヒュッテ前が終点
県道の先から始まる林道にはゲートがあり一般車は入れない
ゲートの手前には車が数台路上駐車していた
道路の脇には右の写真のような立派なトイレがある
袖平山への登山道入口 登山道入口
神ノ川ヒュッテ前から林道を15分ほど歩いた所にある
東海自然歩道であることと行き先を示した立派な導標が立っている
風巻ノ頭のあずま屋と休憩用ベンチ 風巻ノ頭
あずま屋と休憩用のベンチが設置されている
次のような案内板が立っていた
風巻尾根
この道を神ノ川方面に少し行くと急な下りの尾根道になります。この尾根道は丹沢山塊の中でも急な勾配を持ち神ノ川公園橋まで500mの高低差があります。地形の関係で、一年中風が渦巻いて吹くので風巻尾根といいます。
標高1135mのピーク付近からの眺め 標高1135mのピーク付近
このあたりで明るい落葉樹の林に変る
これから向う袖平山とその頂上付近のガレ場が良く見える
袖平山への尾根道 標高1135mのピーク付近から始まる落葉樹の林
新緑や紅葉の時期は歩くのが楽しそうである
ガレ場 袖平山のガレ場
ガレ場の最上部では、登山道が崩れ落ちそうになっているが、それほど急な斜面ではないので、緊張感はあまり感じない

ガレ場から見た大室山 ガレ場の上部は見晴らしが良い
正面のピークは大室山
その手前のピークは風巻ノ頭
ここまでにたどってきた尾根が良く見える
袖平山休憩所 袖平山の休憩所
蛭ヶ岳から檜洞丸の丹沢主稜が目の前に広がっている
明るく気持ちが良い広場で休憩用のベンチが備えられてる
袖平山の頂上は写真左側にある笹山の上
袖平山頂上 袖平山の頂上
三角点と頂上を示す標識が立っている
この日は大室山が真正面に見えたが富士山はモヤで見えなかった
姫次 姫次
カラマツ林を背にした広場で休憩用のベンチが設置されている
ここも袖平山の休憩所と同じように、目の前に丹沢主稜の山々が間近に広がっている

同行した飼い犬 同行した飼い犬(袖平山休憩所で)
ノーリードにすると相変わらず私の前後を走り回り、12歳という年齢を感じさせない
陽気の割には水の要求が少なかった
ノミ、ダニの付着防止用のスプレーを家に忘れてしまい、フロントラインだけだったので、帰宅してからダニを駆除
無数のダニが取れた

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