BBI・DRAGON・HOT TOYS 
三大飛行士 網上最大の決戦! 

春から初夏にかけて各社から一斉にリリースされた現用パイロット・フィギュア。
“パイロットは製品化に恵まれていない”などと不満を言っていたのも今は昔
(といってもわずか1年前のことなのだが(^^;)いまやパイロットは百花繚乱状態。
まったく“先のことはわからない”ものである。
今回は3社の米空軍パイロット・フィギュアの比較を行うわけだが、
 あらかじめ結論めいたことを書いてしまうと、各製品とも出来はかなり良く、
ハッキリ言って優劣を決めるのは難しい。
どのフィギュアを選択するかは、もはや“好みの問題”だと言えるだろう。
とはいえ、同じ“現用米空軍パイロット”というアイテムを製品化しながらも、
各メーカーの個性を反映して、微妙に異なった仕上がりとなっているのもまた事実。
どのフィギュアを購入するか迷っている方、
あるいはカスタムを検討されている方々の参考となれば幸いである。

BBI/ELITE FORCE AVIATOR
F-15C EAGLE PILOT "VIPER"

全装備を装着したときに、最もまとまりがよいのがこの製品。
各装備のバランスが良く練り込まれており、良好なシルエットを形成している。
前作の特殊部隊フィギュアで見せた各部のステンシル再現も健在。
なぜかヘルメットがHALO(高々度パラシュート降下)用になってしまっているのが残念。
1:パラシュート・ハーネスに使用されているリボンは、中央のラインを織り込みで再現!
2:ライフプリザーバーやフライトスーツにはスペック表記のラベルが再現されている。
装着すれば見えなくなってしまう部分だがこういった“こだわり”が嬉しい
F-15パイロットと同時に発売されたF-18パイロット。
装備は80〜90年代前半の海軍航空機搭乗員の標準的仕様を再現。
F-15パイロット同様ヘルメットはHALO用のディテールとなっている。

DRAGON/NEW GENERATION LIFE ACTION FIGURE
F117A NIGHT HAWK PILOT
Lt. Col. Mitch Metzger "Moondog"

パイロットに関しては最後発となったドラゴンが
満を持してリリースしたのがこのステルス・パイロット。
各装備のディテール再現はトップクラスなのだが
(なぜかライフ・プリザーバーのみ、非常にあっさりとした作りになっているが)
残念ながらフィッティングは今ひとつ。
全装備装着時のシルエットがややルーズに見えるのが惜しい。
Gパンツの太さを修正してやるだけでも、かなり良くなるだろう。
1・2:印刷と刺繍を併用したインシグニア。
刺繍だけでは再現できない図案の細部を印刷処理する事で、細密さと質感を両立させている
3:ウォーターボトル、SDU-5フラッシュビーコン、シグナルミラー、L型ライト、
Mk-13スモーク/フレア信号弾、ツール部分が可動する(!)ポケットナイフ、フレア・キット、
ライザー・カッター、ホイッスルといった各種サバイバルツールが付属。
サバイバル・ベストの小型ポケットが開閉できないため
全てを収納することができないのが残念
HOT TOYS/U.S. AIR FORCE COMBAT AIR CREW
F-16 PILOT

他社に先駆けて昨年2体の海軍パイロットをリリースしたHOT TOYSの最新作。
米軍が現在急ピッチで配備を行っているパイロット用最新個人装備
“コンバットエッジ”をいち早く製品化している。
他社製品に比べ価格設定が高めなのがネックだが
その分他社が省略している細部ディテールがキッチリと再現されている。
なお、今回撮影に使用したのは量産直前段階の試作品のため
製品とは細部等が異なる可能性があることをお断りしておく。
1:無線コードの取り回しを実物同様に再現しているのは同社のみ
2:パラシュート・ハーネスとライフプリザーバーの接続部も実物同様
ファスナーとレースアップを併用して処理、プリザーバー側面のファスナーも再現している
同時発売のYF-22パイロット。
米軍が公表したエアコンバット・システムの試作装備(の写真)を再現している。
サイドピボット式ダブルバザーの“コンバットエッジ・ヘルメット”を着用しているが
このヘルメットがこのまま軍に正式採用される可能性は極めて低い。
そういう意味では非常に貴重な存在、と言えるかもしれない。

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