ついに発売されたHOT TOYSの米海軍戦闘機パイロット。
装備の複雑さなども手伝って今まで製品化に恵まれなかった
“現用パイロット”に真っ向から取り組んだ意欲作だ。
細部を細かく検証すれば省略された部分なども目に付くのだが
“マスプロダクトでもその気になればここまで出来る”
という実例を示した意義は限りなく大きい。
ここでは“HOT TOYS謹製アビエーター”の
ディテールアップ例とその製作法を順を追って解説していこう。

STEP:1 プロポーションの補正

HOT TOYSのフィギュアは足が長めで格好いいのだが、
あまりにスマートすぎてモデルか俳優がパイロットの格好をしているように感じたので、
今回はあえてドラゴン社のフィギュアを使用することにした。
脚の長さの分Gパンツがやや余り気味になってしまうが、深めにはかせてやれば気にならない程度だ。

1:ドラゴンのボディにHOT TOYSの装備を装着したところ。
ドラゴンのフィギュアに限ったことではないが、腿と腿の間の隙間が気になる。
今回のように股間をストラップが通るような場合は特に気になるようだ

2:ヌード状態だと歴然とするが、脚をそろえた状態でこれだけ隙間が開いているわけだ。
隙間を埋めるにはパテ盛りで腿を太くしてしまう手もあるが、
下手をするとズボンが着用不能になることも考えられる

3:そこで、ドアや窓の隙間等に使用するスポンジテープを貼って埋めてやることにする。
これはみやもとさんが“DREAM MAKER”で行っていたアイデアを拝借したもの。
腿にベルトで固定するタイプのホルスターなどを取り付けるときにも効果的だ。
腿の内側にだけテープを貼ると、服を着せたとき内股に見える場合があるので外側にも同じ厚み分貼ってやる。
今回はウエスト部分とふくらはぎにもテープを貼ってボリュームアップしている

4:服を着せてしまえばテープは全く気にならなくなる。
これで腰から脚にかけてのラインがかなり自然になった。
なお、ブーツは付属のものではなくマイヤーズ製の黒革コンバットブーツに交換している。
アビエーション(パイロット用)ブーツと言うものも存在するが
コンバットブーツやジャングルブーツを着用している実例もあるので、これはこれで『OK』なのだ
(どちらかと言えば空軍に着用例多し、海軍では余り見かけないような気もするが…)
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