バックルを自作しよう

軍装品に大量に使われている“日”の字や“目”の字型をしたバックル。
今回は装備品を自作するときに大きな問題となるこれらのバックルを
針金を使って簡単に自作する方法を紹介しましょう。

1:必要な工具と材料です。左からフラットノーズプライヤー(先端が平らになったペンチ)
ニードルノーズプライヤー(先端が丸くなったペンチ)、ニッパー。右端が太さ0.5mmの針金です
針金の太さは自作するバックルの大きさに合わせて決定します

2:まずはバックルの外枠(“口”型の部分)を作ります。
バックルに通すベルトの幅にあわせて針金を曲げていきます。
同サイズのバックルを複数作るときは、あらかじめ曲げる位置に油性ペンなどで印を付けておくと良いでしょう

3:曲げ終わった針金です。曲げはじめと曲げ終わりの部分が重なるようにしておいて

4:重なった部分の中央で2本まとめてカットして形を整えます。これで“口”型の完成です

5:次は横棒になる針金を用意します。片側をニードルノーズプライヤーで“J”型に曲げておきます

6:“口”の片側に引っかけるようにして固定します

7:もう片方も同じように固定。
先端に滑り止めのギザギザがついていないプライヤーを使えば針金に傷を付けずに固定できます

8:“日”型のバックルならこれで完成です。
ここでは“目”型を作るため1本目の横棒を下にオフセットして固定しています

9:1本目と同じ手順で2本目の横棒を固定して“目”型バックルの完成です。
見た目はあまり美しくありませんがベルトを通してしまえばそれほど気になりません

10:自作バックルを計6個使用して製作した米軍M36ハーネスです。
布部分は5mmと10mmの綿リボンを張り合わせて製作、先端のフックも0.5mmの針金を曲げて製作しています。

どうです? 簡単でしょ?
黒いバックルが欲しいときはエナメル線を使う(強度的にちょっと不安ですが)とか、
0.1mmの洋白板でさらにディテールアップするとか、いろいろ応用できると思います。
針金はいろいろな材質のものがありますが、0.2〜0.3mmの細いものを使用するときは
ステンレス等固めのものを、0.5〜0.7mmならユニクロ(いわゆる普通の針金)等、
それ以上の太さならアルミ等の柔らかいものが、強度と加工性のバランスがよいようです。


M36ハーネスを使用した“U.S. ARMY INFANTRY 2nd RANGER”はこちら


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