一昨年の同時多発テロ〜米軍アフガン展開を受けて
各社から一斉にデザート装備のフィギュアが発売されたのは未だ記憶に新しいところだと思いますが、
ハッキリ言って発売当時はあまりピンと来なかった方が多いのではないでしょうか?
様々な情報が露出し始めた今、改めてこれらのフィギュアを見直すと
なかなかどうして、それなりに的を得たスタイルをしていたことが判ります。
今回はこれら、アフガンの特殊部隊関連製品のパーツを組み合わせてSEAL隊員を製作してみました。
個々のパーツには手を加えず、着せ替えと汚しのみで仕上げてありますが、
最近のフィギュア製品のクォリティーアップのおかげで、それなりにリアリティーのある
“アフガンの米軍特殊部隊”が再現できたと思います。

実際の特殊部隊員の装備は、各人の好みや任務内容によって本当に様々なので
アフガンに展開しているSEAL隊員すべてがこのスタイル、と言うわけではありませんが
最近“旬”なのはこんな感じです(笑)
まあ“こういう格好をした人もいる”程度にご理解いただければ良いかと思います。
フィギュアはドラゴンのJonse君。ユニフォームと装備もドラゴンを中心に一部BBIのパーツを使用してます。

使用したパーツを具体的に解説すると、
ニットキャップ、セーター、ジャケット、BDUパンツ、ブーツ、ベルト、
キャメルバッグ、ベスト、M249がドラゴン社製。
ゴーグル、ヘッドセット&無線機、ホルスター、ニーパッド、
キャンティーン、エイドポーチがBBIです。
勿論全部ドラゴンで統一しちゃっても全然問題ないですが
樹脂成形パーツに関してはBBI製品の方が好みなの、このような組み合わせになりました。
どれがどの製品に付いていたかは・・・今となってはハッキリ覚えていないので
各自で探してみてくださいm(_ _)m

ドラゴンのフリースジャケットは襟が大きすぎるので
折り返した状態で本体に縫い付けて固定してあります。
ちなみに、合皮になっている部分、実物はナイロンだったりするのですが
ココを直すなら全部自作した方が早そうだったのでそのままにしてあります(^^;

SAWガンナー用ベスト(多分SOEがモデル)は、ドラゴンのSEALガンナーに付属の物に
アクリル系模型用塗料のデザートイエローをエアブラシで塗装しました。
同社のAUTOMATIC WEAPON SETには初めからデザートカラーのベストもあったりもしますが、
特殊部隊的演出の一環として、あえてオーバーペイントしてやるのも一興かと思います。
そういえばこのベスト、同社のWEAPON SETに付属の物とはちょっとディテールが違ってるんですが・・・
どっちを使っても大差ないと思いますので、お好みの方をお選び下さい、ってことで(^^;
汚しに関してはD-BOYSの時と全く一緒のパステル粉と模型用塗料の併用で行ってます。

フィギュア単体ではネタ的に少々寂しいかなぁ〜ということで
ATVに乗せてみました・・・が、何だかどっちが主役か判らなくなっちゃったような気も・・・(^^;
実は、本来は全然別ネタのつもりで準備していた物なんですよね、これ
実際、今回参考にしたフリースジャケット着用のSEALの画像(U.S. MARINEのアーカイブから)と
ATVに乗ったSEALの写真(仏のミリタリー誌RAIDSに掲載)は全然別のシチュエーションなんですよね。
ATVの方は3Cデザート上下にヘルメット被ってたし、
ATVもどうやらデザートカラーに塗ってあるようだし・・・
と言うわけで、この組み合わせには少々不都合、というか無理があったりするんですが
その辺は雰囲気、と言うことでご了承下さい。

ATVの実車は米POLARIS社が販売している小型のオフロードビークルです。
本来はハンティングやフィッシングの“足”として使用されるレジャー用車輌なんですが
機動性の良さが評価されたのか、米軍が施設周辺の警備用等に調達、SEAL等の特殊部隊も使用しています。
1/6の方はERTL社の製品。同社のアウトドアスポーツシリーズのラインナップとして
発売されたもの(だと思います)なのですが、米軍がアフガンで使用しているのが判明して、
いきなりミリタリーアイテムとして注目を集めてしまいました。

画像だと非常にボリューム感がありますが、実際は小型バイク2台程度と至ってコンパクト。
(タイヤ4つなので、当然と言えば当然ですが(^^;)
ダイキャス製ミニカーで有名なERTL社の製品らしくプロポーションは良好、
ボディ(カウリング)とシャシーがキチンと別になっていて、
ややあっさりした印象ですが一応エンジンやサスも(それなりに)再現されています。
ステアリングが切れないのが残念と言えば残念ですが、実売価格15ドルの製品と考えれば
十分以上のクォリティーだと思います。

レーサータイプの大型バイク等だと、なかなか巧く決まらない乗車姿勢もこの通り。
さほど可動範囲の広くないフィギュアやドールでも無理なく乗せることが出来ます。
ヘッドライト回りのガムテープは米軍の実物を細く切って使用・・・実はコレ、光漏れ対策も兼ねてます(^^;

改造箇所はライトの点灯ギミック(全点灯-1灯のみの切り替え)、ハンドル回りのケーブル追加、
テールランプ(1/12バイクキットのヘッドライトを流用)の追加程度。
プロポーションが良好なので、再塗装と汚しを行ったのみでも十分に見映えのするアイテムです。
米軍が使用している車輌はフロントに荷台と一体になったバンパーが装備されているので
コレを再現してやると完璧、だと思います。

こちらが手を加える前の製品状態。
上の画像と見比べていただければ、ほとんどそのまんま、なのがお判りいただけると思います。
ヘッドライトはシールで処理されていますが、剥がすとクリアーのレンズが取り付けられており
“ここに麦球を仕込んでください”と言わんばかりの穴まで開いてたりします。
さらには、シャシー裏には電池ボックスと思われる蓋付きの窪みが・・・(^^;
どうやらライトの点灯やクラクションのギミックを予定していたのを
販売価格を抑えるために取り止めた名残のようです。
そんなわけでライトの点灯改造は至って簡単でした。
シートの下に市販の単3用電池ボックスを仕込み(シャシーの“痕跡”の方はボタン電池用なので)
ラジエターの下にスイッチを取り付けて、カウリングの下に配線を隠してあります。
なお、市販車輌もフェンダー端の一段低くなった部分が黒に塗り分けてあるのですが、
この部分を塗装してやるだけでも、全体の印象がが引き締まるのでオススメです。

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