初秋の甲斐駒ヶ岳 1999年9月25日 - 9月26日 テント泊

9月25日 曇

往きの山梨交通バス甲府 - 大樺沢出合は2時間立ちっぱなし。思ったほどは疲れなかったが、明日の登山に影響しないかちと心配だ。

14:41 北沢峠出発(高度計:2140m, 温度計:31.7℃)

15:23 仙水小屋着(2200m, 22.1℃)

水は手がしびれるほど冷たく、美味い。テント場はさほど広くなく、10張り程度か。この日は自分も含めて4張りで、快適だった。長衛小屋のテント場は混んだに違いない。

9月26日 曇ときどき晴れ

4:08 出発(2190m, 19.2℃)

暗闇の中、仙水小屋キャンプ場を出発。岩塊斜面通過中、道を見失う。後ろから近づくランプが見えたので、やりすごしてあとをつける作戦にでる。進路を示す小さい赤旗に気付かなかったようだ。

4:43 仙水峠着(2315m, 18.5℃)

夜明け
樹林帯で夜明けを迎える
まだ真っ暗。ここから樹林帯の登りとなる。
仙水峠 - 駒津峰は南アルプスでも屈指の急登というが、暗さのためかあまり急に感じない。駒津峰到着前に樹林帯の中で夜が明ける。

6:04 駒津峰着(2745m, 13.6℃)

黄葉
駒津峰右の巻道の黄葉と北岳
登山道
白ザレの道を登る
寒いが、天気は良い。南アルプスの山々がいっせいに姿をあらわす。
駒津峰からは右手の巻道コースをたどった。今年はいつにも増して紅葉が遅れているとのことで、色付いている木は少ない。
白ザレに足をとられたいへん歩きにくいが、白峰の展望ときれいな砂を楽しみながらゆっくりと登る。

7:38 甲斐駒登頂(2965m, 18.8℃)

富士山
鳳凰の真後ろに富士山が見えた
鋸岳
鋸岳と槍穂連峰
展望360度。北アルプスも乗鞍から白馬まですべて見えた。鋸岳のちょうど向こうに槍穂、振り返ると鳳凰のま後ろに富士山が見えた。

8:20 頂上出発(2955m, 17.5℃)

摩利支天
頂上直下から摩利支天を見下ろす
往路を忠実にたどって帰ることとする。白ザレの道は下りは非常に楽だ。
頂上直下から摩利支天を見下ろす。鞍部の近くが摩利支天への分岐になっている。この日、摩利支天に寄る人は少ないようだった。

六方石

甲斐駒
六方石から甲斐駒を振り返る
六方石は登山者でにぎわっていた。
後ろを振り返り見上げると雄大な甲斐駒本峰がそびえたっている。往きは朝日の影になっていて薄暗かったためだろうか、また一味違うたたずまいだ。

9:23 駒津峰着(2750m, 18.1℃)

甲斐駒
駒津峰から甲斐駒を振り返る
ものすごい人だ。休憩したくても腰を下ろすスペースを探すのに苦労する。ここはすばやく脱出することにする。駒津峰からの甲斐駒も姿がよい。

10:25 仙水峠着(2300m, 22.7℃)

岩塊斜面
実はなんということもなかった岩塊斜面
朝は真っ暗闇でなにも見えなかった岩塊斜面。なんだか異様な光景だ。昼間見ればなんということもない道で、ここで道を見失ったとはなんともお恥ずかしい話だ。

11:01 仙水小屋着(2195m, 23.6℃)

テントを撤収。

11:56 仙水小屋発(2190m, 18.1℃)

12:40 北沢峠着(2080m, 20.8℃)

今日は日曜日、芦安村営バスはフル回転でハイカーを運ぶ。人が集まりしだいバスが出て、広河原からの山梨交通も臨時便を出してくれたため、ほとんど待ち時間なしでタイミングよく帰宅することができた。
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