紅葉の栗駒山 2000年10月7日 - 8日 テント定着

10月7日 晴れ

須川温泉へ

一関からバスで須川温泉へ。所要時間はおよそ1時間45分。バスは一日2往復。午後(夕方)のバスは、泊り客しか利用しないために比較的空いている。

キャンプ場

駐車場の後ろの小山一帯がキャンプ場になっている。一関市営で、利用料は一人200円。設営数は40張くらいではないかと思う。屋根の付いた炊事場には簡易かまどもあり、トイレは駐車場にあるものを使う。テントサイトの大部分にはすのこが設置されていて、地面から浸水する恐れはない。ところどころにコンクリート製のテーブル・ベンチもある。コンクリートは木と違い冷たいが朝露がつかない。ザブトンさえあれば快適だ。
本日は、われわれを含めてわずか3張だけであった。

夕食

本日の夕食はカレー・ポテトツナサラダ・ホットチョコレート。今回は食料を持参したが、須川温泉ホテルには売店とジュースなどの自販機もあり、食料はそこでも調達できる。自販機はホテル前にもあるため、夜中に急に温かい飲み物が欲しくなっても大丈夫。下界と同じ値段なのがうれしい。

10月8日 晴れのち曇り

6:53 出発(高度計:1100m, 温度計:20.6℃)

朝食をゆっくり食べて、出発。登山道までは栗駒有料道路を歩く。だらだらとした下りである。

7:23 ツンドラ帯(1055m, 17.0℃)

ツンドラ帯
ツンドラ帯
ツンドラ帯
ツンドラ帯
車道から2,3分入ったところにある、日本ではたいへん珍しいツンドラ帯に寄り道。素人目には、どうってこともないフツーの湿原に見えるが・・・寄り道するほどの価値はあっただろうか。

7:47 登山口に到着(1025m, 20.4℃)

大きな看板が出ているので間違える心配はない。

8:44 秣岳登頂(1405m, 20.8℃)

登りの道は大きな段差もなく、歩きやすい。

湿原

秣岳から展望岩までは気分のよい稜線歩きが続く。栗駒一帯は日本でも有数の豪雪地帯ということで、高層湿原が発達していて、3つの鞍部にはきれいな草紅葉の湿原が広がっている。稜線の様子はこちらをご覧ください。

10:25 展望岩(1565m, 26.3℃)

秣岳
秣岳を振り返る、右下が龍泉ヶ原
昭和湖
昭和湖を見下ろす
楽しみながらゆっくり歩いているうち、展望岩着。10年くらい前に写真で見てから、ぜひ一度本物を、と思っていた龍泉ヶ原を拝めた。本日のクライマックス。
展望岩近辺から栗駒山も見える。山は全面紅葉に覆われており、見事という他ない。しかし、ものすごい数の人も見え、先が思いやられる。

栗駒山登頂

栗駒山頂からイワカガミ平方面
栗駒山頂からイワカガミ平方面
展望岩方面
展望岩方面、右が秣岳
すさまじい混雑で、混乱のうちに到着時間を記録しそこなう。
当然、座る場所などない。
当然、記念写真は自分だけでは写れない。
当然、タバコ臭い。
6年ぶりにやってきた感慨などどこへやら。

11:26 下山開始(1610m, 21.0℃)

前回はイワカガミ平へ下山したのだが、コンクリートの道で、たいへん歩きづらかった。

12:03 天狗平(須川分岐)発(1535m, 21.1℃)

栗駒山北面の紅葉
栗駒山北面の紅葉
栗駒山北面の紅葉
栗駒山北面の紅葉
ここから右手にはずっと紅葉の斜面が続く。すばらしい。

12:47 昭和湖着(1310m, 24.6℃)

昭和湖へと下る道
昭和湖へと下る道
天狗平から昭和湖までの道は狭く、すれ違いもままならない。また、ぬかるんでいて恐ろしく滑りやすい。そんな中を集団に巻き込まれ、ガイド本の標準タイムが30分のところを44分もかかってしまう。ある程度予想はしていたが、それにしてもすごかった。
昭和湖より下はほとんど傾斜を感じないくらいのゆるい下り。途中一ヶ所だけ渡渉地点がある。

13:13 名残ヶ原着(1175m, 23.5℃)

名残ヶ原と栗駒山
名残ヶ原と栗駒山
名残ヶ原
名残ヶ原
名残ヶ原はまだ色づき始めたばかりという感じで、原っぱは緑がかっている。葦だかなんだかが混入しているせいもあるのだろうか。

13:33 須川温泉着(1130m, 23.6℃)

テントをゆっくり撤収しても、14:45のバスにはゆうゆうセーフ。

帰路

帰りのバスは路上駐車&大渋滞のすれ違いに時間を費やし、数百メートルほどを進むのに30分ほどかかってしまう。「新幹線に乗れなーい」とおばさま方がぶうぶう言っていたが、運転手は「わだすのうづは9人10人泊れますから帰れなぐなっだら泊りにきてください」とやんわりとかわし、淡々と走っていく。結局、一関に16:11着の予定が17:37。最後の方はおばさま方も文句を言う気力も失せたらしく、意外と静か。しかしバスカードの機械が故障してしまい、先ほどまでマイペースであった運転手が清算時にはものすごく焦っていたのが対照的であった。
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