インド舞踊の歴史

     −COSMIC DANCE 地上に降りる−

NATYANJALI


 
 インド舞踊は5千年の歴史を誇る世界最古の舞踊芸術で、世界の舞踊の源流であると言われています。ヴェーダ哲学においては、建築・彫刻・絵画・音楽と共に5大芸術のひとつと舞踊は考えられています。

 しかもインドの舞踊は単なる身体表現ではなく、ヴェーダ経典に「舞踊を通して神に祈り、それによってあらゆる願望が満たされると共に救世の道を切り開き、人々の繁栄と自己の舞踊の完成のために推しみなく精進する者は、三界で徳をおさめる」と示されているように、信仰と深く関わり人と神との交感手段として発達してきました。

 インド舞踊が宗教的な要素を色濃く反映しているのは、その起源が神話的であるのに由来しているといえるでしょう。

「Nataraja」

 紀元前2〜5世紀の成立とされる世界最古の芸能法典「ナーティヤ・シャーストラ<ヴェーダ>(NATYA SHASTRA<VEDA>」は、ヴェーダ時代に書かれたとされる「リグ・ヴェーダ(RIG VEDA)」「サーマ・ヴェーダ(SAMA VEDA)」「ヤジュル・ヴェーダ(YAJUR VEDA)」「アタルヴァ・ヴェーダ(ATHARVA VEDA)」の4つのヴェーダに続く5番目の経典と言われています。

 

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