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日本編大田南畝が見た書画 〔日本編〕大田南畝関係
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読み・名前分類記事・画賛等形態年月日場所出典巻・頁
きかく たからい
宝井 其角
書・書簡(深川四軒町寺町鯉屋所蔵書画)「横軸」
「杉風様 其角
 祝 商山  はま弓や当時紅裏四天王  其角
 かううら御免  大くぼもくのかみ 牧野備後のかみ
 御としおとこ  井戸つしまの守  下条長兵衛 かたぎり石州のちやくし
三代四代につかへ給ふ人当時四人の高老を祝申候。是は私へ御恩被下候方へきげんとり也」
掛幅文化9年
1812/11/16
深川 鯉屋
杉風の子孫

〈南畝実見〉
一話一言
補遺参考篇1
⑯81
「卯月十二日、鶯邨上人のやどりに晋子のかける光陰の道行といふものをみて
 光陰の道行はやきかくれ家は鴬村も山ほとゝぎす
 所からちかき山屋の若楓岡べのまくづかゝるもてなし
 夕ぐれに山の根ぎしをいでくればいそぐ四つ手に帰る案茀(アンポツ)」
不明文化15年
1818/04/12
酒井抱一宅
〈南畝実見〉
紅梅集②338
ぎけい
義瓊
画・達磨「(古市場村宿舎)あるじを重左衛門といふ。床に達磨の画あり。一蘆隻履野狐精神 恐見尾露纔現半身  乙丑之夏七々劣孫義瓊拝写并賛とあり」掛幅文化5年
1808/12/22
古市場村
宿舎・重左衛門

〈南畝実見〉
調布日記⑨114
ぎこう
義高上人
自画像「辛未七月廿六日 湯島万昌山円満寺什物
 開山義高僧正八十歳自画像 一幅
 開山筆 不動 一幅」
掛幅文化8年
1811/07/26
湯島 円満寺所蔵
〈南畝実見〉
一話一言 巻49⑮322
ぎょうげつ
暁月
書・偈「(稲荷新田年寄 石渡四郎兵衛宅)守口揀意若犯如是行者多渡世、右半偈酬求石渡氏、養光暁月書とあり【養光は川崎にある養光寺なるべし。黄檗宗】」不明文化6年
1809/03/10
稲荷新田年寄
石渡四郎兵衛

〈南畝実見〉
調布日記⑨239
ぎょうげん
堯憲
書・和歌「護国寺什宝
 新古今集 和歌所常光院堯憲法印御筆 飛鳥井雅章卿外題」
不明文化8年?
1811/?
護国寺所蔵
〈南畝実見〉
一話一言 巻49⑮329
きたじま せつざん
北島 雪山
 北島雪山 (別資料)
ぎょうねん
尭然
書画・賛
大井川
(青木氏所蔵書画目)「妙法院宮 尭然 大井川御自画讃 中横幅」
 筏師よまてことゝはむみなかみはいかばかりふく山のあらしぞ
掛幅文化5年
1808/05/27
小石川 両御番
青木久右衛門

〈南畝実見〉
一話一言
巻28・29
⑭62
⑭141
ぎょくこさい
玉壺斎
(広渡湖笛)

十八羅漢
(画巻「阿羅漢」(隠元序、木庵・即庵の題詠)に十八羅漢像を画く)
(署名は「
玉壺歳識」)右一巻は聖寿山嵩福寺の什物也。木庵・即非の書は伯仲の間也。隠元の書二子にまさり、玉壺斎の画は書にまされるがごとし」
〈この画巻は寛文四年(1664)に成る。玉壺斎は長崎の唐絵目利・広渡家の二代目広渡湖笛。南畝の評価は大変高い〉
巻物文化2年
1805/03/
長崎 嵩福寺
〈南畝実見〉
瓊浦雑綴⑧531
ぎよのぶ とりい
鳥居 清信
浮世絵(雲茶会古物会 初集)
「客品
 丹絵二枚【竹ぬき五郎/草ずり引】  海棠園所蔵 佐々木万彦」
丹絵文化8年
1811/04/02
雲茶店
(神田明神前)

〈南畝実見〉
一話一言
補遺参考篇1
⑯90
きょりく もりかわ
森川 許六
書画・賛
発句
(深川四軒町寺町鯉屋所蔵書画)「横軸 許六書画 紙地」
「元禄六文月七日夜、風雲天に満、白浪銀河の岸をひたして烏鵲も橋杭を流し一葉の梶を吹折けしき、二星も屋形をうしなふべし。こよひ猶たゞに過さむも残多しを孤燈かゝげたる折節、遍昭小町が歌を吟ずる人有。これによつて此二首を探て両星の心をなぐさめんとす
 小まちがうた
  高水に星も旅寝や岩の上     芭蕉
 遍昭うた
    たなばたにかさはうとしきぬ合羽 杉風」
掛幅文化9年
1812/11/16
深川 鯉屋
杉風の子孫

〈南畝実見〉
一話一言
補遺参考篇1
⑯84
書画・賛
滝・山吹
(深川四軒町寺町鯉屋所蔵書画)「横軸 紙地 許六画 翁賛」
 ほろ/\と山吹ちるかたきのおと 芭蕉桃青
 (滝に山吹の図) 許六画〔截維〕〔許六〕
掛幅⑯84
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