Top浮世絵文献資料館名所編
名所編 【い】大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔名所編〕大田南畝関係
【市村座】(いちむらざ)※◯は欠字、◎は表示不能文字
詞書・詩歌出典巻・頁年月日
「(八月)十五日 葺屋町戯場にて、市川八百蔵【中車】一世一代の名残なりとて、桂川の狂言あり(中略)ひそかに桟敷に入りてみる。軒の玉水、滝のごとし
 かくれ笠かくれ簑きてゆく道は雨ふらばふれ風吹屋町   大雨に三五の月の桂川あだ浪かゝる軒の玉みづ
 名にしおふ十寸穂の薄雨の月みのかさ著てぞみるべかりける」
細推物理⑧387享和3年
1803/08/15
「席上(金馬亭)作 唐大和堺町 葺屋町尤栄 春色千金有 市村第一評」〈市村座『春栄松曽我』〉あやめ草②58文化7年
1810/01/
「ことし春狂言、下り役者嵐三五郎富士見西行の狂言にて曽我物なし
 百年も春狂言に曽我なくば初鰹をもくふな江戸ッ子
 詠春狂言
 そがなくばよからんといふ狂言はかの給金のたかむらの所為 何事の延喜の金歟京なまり曽我やめてしろ金の猫
 嵐して三五の月や梅白し其きさらぎの富士見西行」

〈市村座『増補富士見西行』。「詠春狂言」以下は石塚豊芥子編『街談文々集要』所収〉
六々集
追補二(狂歌)
②221
別p102
文化12年
1815/01/
「閏月九日、市村座のわざおぎに
 市川が又市村の再興はいちヽヽ時にあたる狂言   正月のふたつあるとし市川をかさねてみます大入の春
あやめ草②98文政5年
1820/閏01/09